星の意味の一極二元とアウフヘーベン

先日、司禄星と身強星のセットについて書きましたら、
「司禄星がお嫌いですか?」
というコメントを頂きました。

なんとなく「小心翼々」と書いたのが気に障ったのかな?と思いますが、このあたりは、
一般的に書かれる語義である
「気が小さくてびくびくしているさま。」
を思い浮かべてそのように思われたのかもしれません。
(司禄星というのは不安に根差しているというのが本義なので、そういう面も当然にありますが)

しかし、この言葉の語義語源を紐解けば、
「小心」とは小さなことまで気を遣うことであり、
「翼々」とは敬い慎む様子を示すので、
司禄星がまさに家庭における良妻の姿であるといわれるとおり、慎ましく細かいところにまで気を配るという美徳を示す言葉でもあります。

算命学の大原則である一極二元の考え方に立ち戻れば、どのような資質も良い面と悪い面があるので、「小心翼々」という資質についてもその両面に思いを致すことが必要だろうと思います。

算命学の勉強をされている方で、
その多くをブログやネットの情報に頼っている場合によくみられる傾向として、
「都合の良いところのいいとこ取り」
「耳に痛いところの素通り」
というのがあります。

その意味では、こういう方が、
「本格的に算命学を学ぶ」
ことを始めるにあたってまず最初にぶつかるのが恐らくこの一極二元の視点で、
それまでポジティブな面ばかりをみていた事柄(自分の星の意味など)のネガティブな面を知って心が折れ、勉強するのをやめました、というお話はよく聞きます。

少し前に、『占い師が最後に辿りつく占い「算命学」』というブログを書いておられる瑠子先生が、算命学を最後まで学ぶことができない方の理由として
「宿命を直視できなかった」
というのを挙げておられましたが、
こちら:https://gamp.ameblo.jp/ruko-sanmeigaku/entry-12574328557.html

確かにそうだろうな、と思いました。

その意味では、それぞれの星のネガティブな意味を語れるようになって初めて算命学を学ぶ第一歩が始まるともいえるように思います。

例えば、
牽牛星などはプライドの星、組織人の星などといわれますが、大きな組織を誇れる反面、その組織に逆らうことのない小心者といわれたりしますし、
玉堂星などは正統な学問の星、生母の星などといわれますが、謀略や策略をめぐらせる狡猾さとして現れることもあります。

貫索星などは頑固で一本気な星ですけれど、甘やかされて育つと単なる我儘にも育ちますし、
鳳閣星などはのんびりおおらかで心地の良い星ですけれど、大雑把で怠け者に見えることもあります。

よくよく考えれば、
こうした星の姿はいずれも一つの星を両サイドから光をあてれば見える姿であり、
こうした両面を知って初めて星の全体像を掴むことができ、また活用することができるようにもなります。

これから算命学を学ばれる方は、
こうした一極二元の視点をしっかりと持ち、ネガティブな面にも対峙していくことをお勧めいたします。

ネガティブな面というのは、無視すれば大きくなります。
見つめ、取り組むことができれば昇華することができ、高次の次元でそのあり方を体現することができるようになります。

このあたりは、弁証法における「アウフヘーベン」のようなもので、こうした両面を超越して高い次元に止まることができるようになる、ともいえます。
アウフヘーベンは日本語で「止揚」といいますが、この言葉の示す世界観を念頭に、一つの星の良い面と悪い面に向き合っていけば、心折れることなく算命学の一極二元を体得できるのではないかと思います。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

10 件のコメント

  • 算命学をお勉強され且つ続行出来るのは、虚の中でも特に複数の虚を持つ宿命の方々かなと思いました。
    そして調舒星、龍高星と言う奇人変人の星を所有されてる方。玉堂星も伝統や文化を重んじるので有りかなと思います。

    私は奇人変人星を所有なので、辛い内容でも自分なりに面白いと解釈し苦に感じないと思えてます。
    以前、奈々先生が仰ってた算命学は人を選ぶ!
    それなんだと思います。

  • なるほど!私も玉堂複数なので精進できそうです。
    あと次元の高い方も該当するかと。
    奈々先生はどうおっしゃいますかね。

  • にべこさま

    玉堂星複数だと龍高星要素が出ますよね。龍高星は裏表全方位を知りたい性情なので、探究心欲は凄いと思います!(*´˘`*)
    次元が高い、そうだと思います。
    現実星と精神星がぶつかり苦悩葛藤され高次元に向かうパターンと、算命学を学びながら高次元に誘導されるパターン。
    算命学は本当に深い学問だと思います。

  • のんちゃん、ありがとうございます。
    そうですね、前にアメーバブログの青龍先生が、霊感系異常干支だけでなく、重ねて中殺のある人の方が霊感があるようだと書いておられましたが、そんな感じですね。

    ちなみに、奇人変人の星笑、私もあります。
    そして龍高星+牽牛星で古典に向かうので、のんちゃんのそのご指摘は納得です。
    学び続けることにその要素がどれだけ影響しているか分かりませんが、私のような実践と検証で学ぶのは龍高星がそのまま活かせている感じがあり、まったく飽きることがありません。

    小林秀雄さんという哲学者?が、真に歴史を知ろうとするなら自分から歴史に推参せよ、というようなことを書いていました。
    算命学を学ぶものは、現代において「算命学を使う」前に、算命学の世界に推参せねばならないだろうと思っています。

  • にべこさん、ありがとうございます!
    返信が遅くなりました。
    玉堂星2つ、算命学を学ばれるのも納得です。

    次元の高い人、とうのは葛藤や苦労をたくさん重ねてきた方ということになるだろうと思うのですが、
    確かにそういう方は算命学を学ばれるのに向くだろうと思います。

    算命学が早くても30代、たいていは40代以降にしか理解しがたいといわれるのは、苦労や葛藤の経験がなければ算命学の厳しい面に対峙できないからだと思います。
    その意味では、確かに次元の高い人も該当しそうですね。

  • のんちゃん、横から失礼します。
    次元が高い、学びを深めて高次元に向かうというのが私のような濁星や奇星の多い人間からすると理解が及びにくいところなのですが、そういうこともあるんですね。
    勉強になりました。
    ありがとうございます。

  • 奈々先生、おはようございます😊

    推参せよ!
    まさにそうですよね。そして重んじる心で挑む事により敬意を払えるのかなと思います。
    過去の出来事で辛いと思ってた事が、算命学の紐解きにより自然の流れ宿命なんだと判明すると、偏った見方だったんだと流す事が出来ます。
    算命学をより、深く好きになりとても愛おしいと思えます。
    これも奇人変人星だからですかね😆

  • 誘導されるパターン。
    私がそうなんです。この学問を通じなければ中庸や一極二元などの視点に重きを置かなかったと思います。次元を上げる風習が螺旋と言う次元高昇の一歩になると思いました。
    濁星、奇星よりの私です。
    奈々先生は私より高い高い螺旋の位置におられるんですょ!スタートの地点が私と違うんです。
    スッと落とし込みをなさって下さる、奈々先生に本当に感謝しております‼️
    ありがとうございます😊

  • のんちゃん、敬意を払う、大事ですよね。
    私は牽牛星中殺があるからか、敬意を払えない人にたまにイラッとします笑 ちょっとセンシティブかも。
    でも、敬意を払ってその学問に推参しないことには、おそらく本質をとらえることなどできないように思います。

    現代社会において、算命学という観点で人生を振り返ることを奇異なことだと感じる人もいるだろうとは思いますが、長い目で見たときに、そのプロセスを経て体感し学んだことは無駄にはならないだろうと思います。

  • のんちゃんは学問的アプローチから算命学をとらえていかれたのですね。
    私の場合は現実と自分の思うビジョンとのギャップが大きすぎて疲弊し切ったところで出会いました笑
    とことん現実を生きてきた先に出会ったと言っても良いかもしれません。

    ただ、私も易経を学んでいるときに「東洋思想の説く陰陽五行はもっと立体的なんだろう」と感じて算命学にたどり着き、そこで一極二元の思想を知って開眼しましたので、その点では学問からという側面もわずかながらあるかもしれないです。

    螺旋については、何年か前まではループだと思ってずっと悩んでいたんですよね。
    だいぶ前にブログにも書きましたが。
    算命学を学んでそれがループではなく螺旋だと知り、救われたのを覚えています。
    学んでいると、いろいろと人生の謎が解けていきますね。
    これからも、楽しみです。
    引き続きよろしくお願いいたします。

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