バイデン大統領が来日中です。
こういう時期に遠路はるばる日本にまで来られたのには、
当然、穏やかならぬ事情があるわけですが、
それはさておき、そのバイデンさんが、
日本の国連常任理事国入り支持を表明されたとか。
常任理事国入りなんて、アメリカ一国の意見でどうにかなるものでもなく、
当然に「リップサービス」であるわけですが、
その軽やかなリップサービスの感じがいかにも干合がある人っぽいなー、
と思って命式を見なおしたら、案の定、天干干合がある方で、
干合の「イタコのように相手が期待すること口走ってしまう」
…という性質そんまんまで思わず笑ってしまいました。
干合とは、以下のような組み合わせのことで、
甲木ー己土
乙木ー庚金
丙火ー辛金
丁火ー壬水
戊土ー癸水
バイデンさんの命式は、
丁辛壬 ※申酉天中殺
丑亥午
辛甲己
…なので、日干と年干が干合する命式の方。
政治家には天干干合がある方が多いのですが、
これは、有権者を前にするとその相手が期待することを「イタコのように口走ってしまう」という性質が、
いかにも選挙受けするからなのだろうと思います。
いや、もちろん、干合することによって「政治家の星」といわれる石門星が現れるから、
…というのも理由ではありますが。
いずれにしても干合というのは「揺らぎ」なので、
真に思っていることではないことにも拘わらず、
「イタコのように相手が期待すること口走ってしまう」
…ということをしてしまうので、失言が多いという面もあり、
今回の発言も過度に期待しすぎないほうが良いだろうと思います。
ちなみに、干合による失言といえば、森喜朗元総理がその代表格で、
命式は以下のとおり、二重干合の方。
壬丁丁 ※辰巳天中殺
寅未丑
戊丁癸
それでいて、年柱・月柱の納音があるので、
なんていうか、相手の期待することを口走ったはずがなぜか叩かれる…みたいなことになるのだろうと思います。
ところで、森さんて、メディア受けは悪いのに、
なぜ重要なポジションを占めておられるのかといえば、
「森さんを知らない人」から見るとブレブレなんですが、
「森さんを知っている人」からすると、揺るぎなく信用できる人物だからなんです。
というのも、陰占をみれば二重干合があって、納音があって…と、
いかにも、「大丈夫?」という印象を与えるのですが、
陽占を見れば、すべてが有形の星の南天運の方なので、
言ったことは変えない、決めたことは貫く、
途中で考えが揺らいで勝手に方向転換するようなことをしない人。
…なので、まわりの人からすると、安心できる、信頼できる…ので、重用されるわけです。
北天運の人(人体星図の東西・南北の両方にどこかしら精神星がある人)は、
あれこれ考え、工夫することができるので、途中で勝手に何かを変えたり方向転換するために、
実は、実業とか政治とか、そういう有形の世界に何かを積み上げていく、構築していく活動をする際には、
みんなの総意として評価される、ということはなりにくいもの(合う人には評価されますが)。
バイデンさんはといえば、
先の干合に加え、北天運の方であり、
どうにも一貫性を維持しにくい方(よくいえば「柔軟」なわけですが)。
さらにいえば、今年は壬寅で、日干干合と東方大半会が同時成立し、
ちょっとあらぬ方向に突き進んでしまわないか心配な年回りでもあって、
こういう時期は、本来、「表に出ない」ことが望まれるわけですが、
一国のトップともなればそういうわけにもいかず、
ゆえに、アメリカという国自体も、
そしてその先にあるアメリカのマーケットも、
…迷走することになっているのかもしれませんね。
※写真は「鏡の国のアリス」に出てくるハンプティダンプティ。
鏡の国に迷い込んでしまった少女アリスに対し、塀の上に座ったハンプティ・ダンプティが偉そうに「言葉」について講釈を垂れるんですが、
「僕と言葉のうちのどちらが相手の主人になるかということ、それだけさ」
「言葉っていうのはね、それぞれに気性があるものなんだ」
…というセリフは、今回の内容に絡めて、とても示唆に富んでいるように感じられたのですがいかがでしょうか。
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