「ご近所さん」についての考察 ※閲覧注意

先日、近所で東洋思想系の施術に取り組まれている方から、
彼女のお客さまに、算命学を学ばれ始めた方がいて、
その方のお勧めのブログというのが私のブログであった…というご連絡を頂きました。

その方とは、5年くらい前、
まだ武蔵小杉に引っ越す前に知り合って、
けれど、引っ越して以降は、
お互いに自分の目指す道に向けた勉強に一生懸命であったこともあり、
久しく疎遠になっていたのですが、
その連絡を受けて、彼女が受験予定の国試が終わったら会いましょう、というやりとりをしました。

武蔵小杉というのは本当に地域活動が活発なエリアなのですが、
基本的に、素人が地元の友人・知人に下駄を履かせてもらいながらわちゃわちゃやっている、
互助会的に活動しておられる方がたくさんおられるなか、

その方は、数少ない、まじめに勉強して研鑽を積んでいる方で、
「地域」・「友人」のみに頼ることのない活動・事業を継続しておられます。

そういう真面目な研鑽とともに活動を続けておられる方からご連絡を頂けたのは、
たいへんに嬉しいことでした。

正直、たまにある「わちゃわちゃ系」の人からの不躾なメールなどは華麗にスルーするのですが、
「きちんとした方」からの連絡というのは、背筋が伸びるような思いで受け取ることができます。

そういえば、本日2月3日は、福沢諭吉先生の命日なのだそうです。

福沢先生といえば、言わずと知れた慶應義塾の創設者でいらっしゃいますが、
昨年の今頃、一生懸命読んだ『学問ノススメ』にある人柄は、
私の知る「慶應の人」のイメージとは異なる「闊達な啓蒙思想家・活動家」でした。

その福沢先生は『福翁自伝』において、
「ご近所には(同藩には)庸夫愚婦ばかりで打ち解けて真に交わることが出来なかった」
…と語っておられますが、

これは別に、その近所(藩)に優秀な人がいなかったからではなく、
「日常的に誰かとつるむ」ということをしている人間の性質というのが、
避けがたく「凡夫庸婦」に成り下がるものだからであろうと思います。

このことは、
中殺があるような人は、
孤独の中に身を置いて日々を過ごせば大きく道を開くことができる一方、
近所だの、家族だのとのつながりの中に身を置いていると、
どれだけ才能があっても、どれだけ努力をしても、凡夫に堕する
…というあの法則と同根のお話です。

ちなみに、多少センシティブなので以下閲覧ご注意いただきたいのですが、

私の知る限り、中殺があって「いつも誰かとつるんでいる人」というのは、
だいたい、びっくりするほど「宿命の真逆に全力で突き進んでいる」感じがあります。

そういう様子をけっこう長らく眺めつつ、
中殺があるような「広い世界」で生きるべき人が、
常にだれかと一緒にいると、
センサーが壊れてしまうんじゃないかな?という印象を持ったのですがどうでしょう。

ちなみに、
そういう方に、ときどき相談されたりした際には、
そうはいっても、いちおう伝えるべきことは伝えるのですが、
センサーが壊れるともはや正しい情報を得ることができなくて、
勝手な自己解釈の先にどんどん「ちがう方向」に向かっておられます。

こういう人は、本当に、はたから見ていて面白いほどに、
「日増しに何かを失っていく」のですが、

なぜ違う方向に向かってしまうのかといえば、

見ていると、とにもかくにも本当に「付き合う人」がダメなように思います。

…が、それはさておき、

なぜか、「ちがう方向」「ちがう人」ばかりに突進していく
…というのもっと根本的な理由を探せば、

だいたい、
「苦労しないと育たない星」を持ちながら苦労をしていない、
「厳しい環境にいないと確立しない星」を持ちながら厳しい環境を経ていない、

つまり、星を育てるための必要なプロセスを経ることなく、
今に至った方が多いように感じられます。

前に、牽牛星と玉堂星は、繊細なので、
損なうと大変ですよ、ということを書きましたが、

例えば、
苦労をしていない龍高星とか、
孤独を知らない調舒星とか、
甘やかされた貫索星などというのも、
ときに挽回不能な難しさにつながることがあるな、と感じます。

あるいは、
おおらかになれない鳳閣星とか、
のんびり屋さんの車騎星とかもそうかもしれません。

それにしても、
「近所」に埋没すると凡夫に堕すものですが、
少し距離をおいて観察することで得られる知見は計り知れないほどあります。

なかなか言葉が届かないのは力不足、不徳の致すところであり、精進しようと思います。

⭐︎2022年1月四週目のマガジンを公開しました🎍
https://note.com/kinugyokutoan/m/m2cd9c9d4aa46
神田沙也加さんの事例について取り扱っており、センシティブな内容を含みますのでご留意ください。

12/24 人生の転機をもたらす納音・対冲、退気・進気における陰陽バランス、集団(会社や家族)の転機
https://note.com/kinugyokutoan/n/na45d97d1473a?magazine_key=m2cd9c9d4aa46

12/29 「結婚に向きにくい」といわれる日干支を持つ場合の改良法①
https://note.com/kinugyokutoan/n/n8dfdfe1c353b?magazine_key=m2cd9c9d4aa46

12/18 十大主星に星図の位置の意味を重ねて捉える、星図の場所と時間経過のイメージ
https://note.com/kinugyokutoan/n/n912447649669?magazine_key=m53ad9ebb8987

12/3 陰占でとらえる「身強」の構造と、「身強」が身強らしさを発揮できないときの理由と対処、工夫
https://note.com/kinugyokutoan/n/n292477d27538

11/30 家系・一族の栄枯盛衰、中殺や異常干支、天剋地冲、偏りに刻まれた役割、上昇に向かう関門
https://note.com/kinugyokutoan/n/n2006617dfb48?magazine_key=me611b906352d

11/18 親子の因縁 命式詳解③ 午未天中殺の親子の難しさの仕組みとそれを伝える占者の心得
https://note.com/kinugyokutoan/n/n5c3e79d6a7f1?magazine_key=m498ca7ac9350

⭐︎十大主星の多連変化のまとめです🌸
十大主星の総合的な理解に不可欠の内容です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/md2b1946e0eff

⭐︎「東方の星と南方の星の組み合わせ(全パターンあり)」を中心に、
「適職」や「出世」に関する投稿を「適職に関する投稿のまとめ」としてマガジンにしました📚
https://note.com/kinugyokutoan/m/m0b5d9b4bbd45

⭐︎サークルはこちら:https://note.com/kinugyokutoan/circle
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⭐︎マガジン統合版
お勉強をされたい方は2020年4月から順番にマガジンを読まれることをお勧めします📚

○2020年4月のマガジン
https://note.com/kinugyokutoan/m/m9bf267619763

○2020年5月のマガジン
https://note.com/kinugyokutoan/m/ma8ab308f3ccb

○2020年6月のマガジン
https://note.com/kinugyokutoan/m/mf542b913af8d

※以降、2021年6月分まであります。
天中殺、適職等のまとめマガジンと重複している部分もある点にご留意くださいませ。

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