上格・下格を認識して処世術を考える

仕事でも、プライベートでも、
「ケンカ」でコトの解決をはかるタイプの人というのはいわゆる下格の命式の方です。

だいたい、上格の人は都市部に向き、下格の人は田舎に向く…といわれますが、
コトの本質をいってしまえば、

上格の人は調和的な命式なので、人間関係を円満に保った先において、話し合いで問題を解決しようとする一方、
下格の人はアンバランスな命式なので、人間関係に偏りが生じ、偏った両極の間には合意が形成されにくいので、ケンカで問題を解決する傾向にあります。

上格の人は法律がある世界に向き、下格の人は法律よりもチカラがものをいう世界に向く、
…といわれるのも、

法律というのは、ある程度経済が循環し、最低限の衣食住が確保されている世界、つまり調和のある世界においてこそ機能するものであり、
経済が崩壊し、衣食住に不安があるような世界、いわゆる破綻国家のような世界では、法律よりもチカラがものをいうからです。

日本の、それも都市部などに住んでいると、
なかなか「下格の世界」というのをイメージしにくいのですが、
例えば、「北斗の拳」の世界などは、まさにチカラがものをいう下格の世界と言えるだろうと思います。

ちなみに、「チカラ」がものを言う世界などというと、
身弱の人や女性などは不利なのか?といえば、必ずしもそういうわけではありません。

確かに、根っこがない=現実立脚度の低い人が、力技で生きていくのは難しさがありますし、
一般的な社会において、陰の存在である女性が力技を行使するのはなかなかたいへんなもの。

けれど、下格の世界が「北斗の拳」の世界だと分かれば、そこに工夫の余地が生まれますね。

男性であれば、知恵を使い、戦略を練って、あるいは袖の下を使って相手を動かすとか、
女性であれば、色香でもって相手を篭絡するとか、
…多少、品がなく、褒められたお話ではありませんが、そういうアプローチもあります。

つまり「ケンカ」をするにしても、
やり方はいろいろあるので、通常は確かにチカラがものをいうのですが、
チカラが使えないと分かった下格の人から知恵やお金、色香という「法律的解決」ではない手段でもってケンカをする手段を身につけていきます。

ちなみに、
上格の人は都市部に向き、下格の人は田舎に向く…といわれるからといって、
都市部に下格の人がいないわけではありませんし、

前にも書きましたが、
政治の世界のトップレベル、芸能界のトップレベル、実業界のトップレベル…などの世界なども、
法律ではなく実力がモノをいう世界であります。

あるいは、ママ友の世界とか、ご近所関係なども、
やはり法律がどうというよりは、人脈や発言権のほうがモノを言う世界であり、

その意味でいえば、
実は、「狭い世界」というのも下格の世界であり、
案外と、下格の世界というのは身近になるのだといえます。

そういう「狭い世界」というのを、チカラがものをいう世界と認識していない人もけっこうおられますが、
多分、そういう人は、上格の人なのではないかな?と思います。

そして、だいたい下格の人の力技のやりたい放題に振り回されて、
「あの人はちょっと…」などといいつつも、為すすべもなく言うなりになる…
下格の代表、織田信長を前にした、上格の代表、お公家さんなどは、そんな感じだったのでは?…と思いますがどうでしょう。

このように書くと、上格の人がたいへんに不利な印象を与えるのですが、
きちんと上格なりの武器をきちんと使えば有利に生きていくことは可能です。

法律やあるべきモノのルールを認識して、きちんとそれを行使するとか、
大義名分をもって正攻法で対峙するとか。

上格の人は、「法律に守られている」という感覚、いってみれば「平和ボケ」みたいなところがあるので、
案外と、法律やルール、大義名分、正攻法…ということを考えることが少ないのですが、

あるとき下格の人にコテンパンにやられたりすると、
そこで目覚めて、力強く上格の在り方でもって快進撃を始めたりします。

いずれにしても、この世界に本気で切り込んでいく、という場合、
自分が下格なのか、上格なのかを知り、それを活かして処世術を組み立てることは重要と思います。

「本気で切り込んでいく」などと物騒なことは考えていませんよ…
と、思う方もいると思いますが、

「自然の姿」というのは、中央が東方を剋す、
つまり、自分が世の中に切り込んでいくことにあり、

血がたぎるような人生、力がみなぎるような生き方、
つまり自分の人生を全きカタチで体現することを目指すなら、
どこかで「本気で切り込んでいく」ことは不可避といえます。

これはいわゆる「六旬目」を超えるにも必要なこと。

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