『LOVE PHANTOM』より「少しのズレ」を許せる、せこくない大人へ

先日、トランプさんが下格の人だということを書いたことについて、
日本では、上格よりの人がトランプさんを支持しているのはなぜか?という質問がありました。

これについて説明すると、
必ずしも「日本人は上格よりの人がトランプさんを支持している」とも限らないとは思いますし、
「日本人の下格の人がすべてトランプさん不支持」とも思いませんが、

いちおうその前提で書けば、
上格でトランプさん支持の人は、日本という組織・枠組みでモノを考えるので、
トランプさんのほうが国益にかなう、ということでトランプさんを支持しているわけで、

下格でトランプさん不支持の人は、組織・枠組みではなく「自分の価値観」「自分の生きる道」という筋道によってモノを考えるので、
その場合、下格の人でトランプさんの主義主張とかみ合わない人はトランプさんを支持しない、ということだろうと思います。

そもそもですが、
共和党のほうが日本(自民党)と親和性があり、
このあたりは、クリントン政権時、オバマ政権時に何があったかを思い出せば明らかだろうと思います。

ちょっと話がずれますが、
自分の人生の中で「不快な人」や「不快なモノ」というのを、排除し続けていると、
自分のコントロールの利かないところで「不快な出来事」というのが起こります。

自分がコントロールできるのをいいことに、
不快な人や不快なものを悉く退けていると、
自分ではどうにもならない、「なぜここで??」みたいなところで不快なことが起こる。

そうしたことに直面して気付くのは、
「人生には欠けが必要である」ということ。
人生というのは100%思い通りとか、100%完璧なんてことはありません。

そう考えたら、
トランプさんにせよバイデンさんにせよ、
気に食わないほうが大統領になったとしても、
そこで「人生の欠けを消化した」と思いえば、他のことに期待できるような気もしますがどうでしょう。

B’zの『LOVE PHANTOM』という歌で、「少しのズレも許せない せこい人間になってたよ」という歌詞があるのですが、
多分、全部が全部思い通りにいかないと不快極まりない!と思う人間というのは、そういう「せこい人間」なんだろうと思います。

ちなみに、
上格の人というのは、既存の世界を盤石にしていく、発展させていくことが得意です。
一方で、下格の人というのは、起死回生とか逆転必勝とか、下剋上というのが得意技。

組織で動く場合(政党で動く場合も)、
局面に応じて、効果的なタイプを投じていくという戦略をとるもの。

なぜ下格のトランプさんが、共和党の大統領候補になり、ひいては大統領になったかといえば、
共和党が膠着していたから、アメリカが膠着していたからです。

よって、起用する側が必ずしも起用された側と同じような世界観を持っているとは限りませんし、
支持する側が支持される側と同じような世界とも限りません。
要は、その社会において、その時代において、どちらが必要か、効果的かで人選がされているといえます。

冒頭の質問に話を戻せば、
トランプさんのほうが都合が良いと思えば、上格だろうと下格だろうとトランプさんを支持しますし、
バイデンさんのほうが都合が良いと思えば、上格でも下格でもバイデンさんを支持するだろうと思います。

そしてそこに、それぞれの立場に応じた主義主張があるなら、支持する対象が異なったとしても、同じテーブルで議論することができるのだろうと考えます。
が、「好き嫌い」で判断するのはアマチュア的、というかあまりに幼稚であり、議論の余地はありません。

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