「奥行き」のある読書から得られるもの

算命学でも古典でも、
良書だな、と思う本というのはやはり高いです。

けれど、買ってみて、読んでみて、そして振り返って思うのは、やはり買ってよかった、読んでよかった、ということです。
とりわけ、口語体で書いてある古典というのは、味わい深く、まるで語り掛けられているかのような気持ちで読めるので、
それだけで、タイムスリップして実際にそのご著者の方とお話をしているような、語り合っているかのような感覚があり、
その「口語体で書かれた本」との会話のプロセスにおいて、
まるで議論の途中で新たな気づきや閃きが浮かぶ、というようなことが起こったりします。

例えば、
中村天風先生の三部作とか、
公田連太郎先生の易経講話とか、
安岡正篤先生の活学シリーズとか、
思い立ってふとページを開くと、そこから会話が始まる感じがあって良いです。

算命学の本でいえば、テッパンなのは高尾学館の「算命学1~8」。
口語体が苦手です、という方もおられますが、口語体であるからこその「奥行き」というのがこの教科書にはあります。

本質の理解、ということを目指すときに、
この文章にある「奥行き」というか「柔軟性」というのは不可欠の要素であると思います、

というのも、
物事というのは常に一極二元を備えているものなので、
奥行きのない、断じるカタチでの解釈・解説に終始するような一般的な教科書というのは、本質を語り得ないと考えるからです。

西洋合理主義に基づく思考では「矛盾」であり「誤り」であると見えることも、
それこそが東洋思想における本質であり真髄である、ということはよくあります。

矛盾の中にこそ、本質があり、
矛盾こそが真髄である、
といってもいいような気がします。

実際の命式をみるうえでも、「矛盾」というのは、何かと厄介で処しにくさがあるものと嫌われる傾向にあるのですけれど、
案外とそこに「宝物」があったりしますね。

そして、その「宝物」に気づくキーは、
拘りを手放すとか、自己受容とか、現状肯定とかいうものなのですが、
それはつまり「精神の次元が上がる」ということであったりします。

冒頭の本のことに話を戻せば、
口語体の曖昧さを備え、揺らぎのある文章というのは読み手を選ぶものなのですけれど、
そういう書籍にこそ「本からの気付き」「本からの学び」というのがあるのではないかと考えます。

つまり、本にある文章をそのままに読むのではなく、
立体的な理解を得られるのはそういう本であろうということです。

講義や動画から得られる知見というのもたいへんにありがたいものですけれど、
「能動的に学ぶ」「学んだものを身に着ける」というときには、
書籍を読む、という文字情報からの学びのほうに分があるのではないかと考えます。

⭐︎noteのマガジンのの7月一週目分を公開いたしました。
こちら:https://note.com/kinugyokutoan/m/m6c9aef262b21

◎律音と存在感の発揮 宿命一致による防衛について

◎多連変化 鳳閣星が中心星になる場合① 木性の星の影響、土性の星の影響

◎八門法まとめ、運型(玄武型他)、天元と地元

◎八門法の活用と応用、騰蛇型他、運型の留意点と害によって起こる事象を実際の命式を観ながらのまとめ

◎多連変化 鳳閣星が中心星になる場合② 水性の星の影響、金性の星、火性の星の影響

◎【即断即決】天地法 生まれ持った家族との関係、配偶者との関係が一目瞭然で分かる

◎天地法の応用と陰占にみる結婚相手の傾向、結婚の時期の選び方

◎多連変化 調舒星が中心になる時期① 木性の星の影響、土性の星の影響

◎適職占技 序論 定年退職したサラリーマンに仕事がない理由と「自分が本当に好きなもの」に出会う時期

◎適職とは糧を得て夢を実現するためのもの 東方貫索星のエネルギーの使い方

⭐︎サークルは随時参加者を募集しています。
(読む専、匿名OKです)
https://note.com/kinugyokutoan/circle

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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