梶山弘志経済産業大臣と継承運

菅原一秀経済産業大臣が辞表を提出されたようで、その後任が梶山弘志 元地方創生担当大臣に決まったそうです。

梶山さんといえば大政治家、梶山静六氏の御子息。

一方菅原さんは商社マンから練馬区の区議会議員、都議会議員を経て衆議院議員になった叩き上げの人です。

 

長い動乱期を経てきた私たちの世代から見ると、親の七光より叩き上げの方を応援したいような気持ちにもなるのですが、
実際のところは、長く続いた家系を背負った人の方が安定的に役割を果たしていけるものでもあり、まぁ順当な人選といえるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

 

なんとなく、
官房長官が取り立ててあげたのににも関わらず、政治家としての自覚を問われるような不祥事を起こした菅原さんのその不始末を、安定感ある梶山さんに救ってもらう、みたいな構図に見えたりしますね。
なんといっても菅官房長官梶山静六氏の側近でしたし。

 

ちなみに、先程「天中殺の役割」について書きましたが、
梶山さんは寅卯天中殺の人なので、日大出身と少し政治家としては見劣りする学歴ながら親の仕事を継承してきっちり役目を果たしています。

東に調舒星なので、社会に参画していくときにはなかなか大衆に理解されがたい質を持つものの、それが中央の司禄星を生かし、司禄星だけに地味な仕事をコツコツこなして初当選から17年目にようやく初入閣、そして19年目の今年、ピンチヒッターとして改めて入閣されているあたり、司禄星らしい信頼を積み重ねてこられたことが分かります。
陰占も、外にうち出ていく派手さはないものの、守護神に恵まれ確り感があります。

 

なお、この人は六旬目を超えて七旬目に入ったところですが、六旬目の天剋地冲を超えての七旬目からの大運天中殺なので見ようによっては陽転に向かっているということもいえるのかもしれません。
一般的に、大運天中殺の陽転は体力を使うので七旬目ではなかなか陽転しがたいものでもあるのですが、晩年に天将星があり、また年齢とともに活躍の幅が広がっていく人でもあるのであるいは?と思います。

 

一方、菅原さんも同様に寅卯天中殺なのですが、日干支が乙巳で日居中殺の人なので、家系と全く異なる世界で活躍する人です。
よって、政治家家系ではないところから叩き上げて国会議員になるまでの生き方は順当といえるのですが、
陰占の命式的にちょっと大臣はないかな?という感じもしますし、

そもそも今のような平和な時代に表舞台で活躍するのは難しそうな人でもあります。

さらにいえば大運で東と中央が天剋地冲(六旬目真っ只中)、重ねて年運で西が天剋地冲というタイミングも悪かったように思います。

まぁ、これだけ壊れているタイミングであれば命に関わることすら起こり得るものなので、個人的には大臣辞任程度で済んで良かったのではないかな、という気がしますがどうでしょう。

 

なお、継承運の人がきっちり家業を継承する場合、そのご褒美のような運気に支えられるといわれます。
梶山さんの今回の経済産業大臣就任はそういう要素もあるのかもしれません。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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