日干が干合する人との結婚

干合は干支上の結婚といわれます。
日干が干合の関係にある人同士の結婚は、とてもロマンチックで愛情深く、激しい喧嘩はするものの、その根底には相手に対する愛情に起因する独占欲があったりします。
激しくぶつかり合いながら惹かれ合う、ドラマチックな恋愛、そして結婚です。

先日、日干ではなく年干で干合している場合はどうでしょう?
という質問がありました。

日干は自分自身、
年干は社会に向ける面を示します。
よって、年干同士が干合の関係にある場合、それはお互いに社会的・経済的に合理的であると考えて結婚したということです。
必ずしもトキメキある結婚ではないかとしれませんが、これはお互いに合理性を感じて結婚しているので、良い結婚の一つではないかと思います。

一方で、このところ、
女性の年干と男性の日干が干合しているカップルというのがけっこういます。
これは何かというと、
男性側は女性の見た目や雰囲気、あるいは社会的な在り方を見て(本質ではないものを見て)惹かれ愛情を感じて結婚することを決め、
女性は自分の社会的な地位や財産などに資すると考えて(惹かれ愛情を抱くことなく)結婚している、ということ。

古くは三高(死語ですかね)がもてはやされた時代、
最近だと就職難の女性が増えていることに起因して、
結婚を愛情ではなく条件で決めているからか、干合の夫婦というのは本当に少ない気がします。

成熟の過程にある社会の場合、どの国でもある程度こうした条件で結婚を決める傾向はあり、
それを「ラクに生きる最良の術」と信じてその選択をしているわけですが、
干合による変容のプロセスは人間としての成長には不可欠のものなので、
その成長の機会を失った人が多数を占める社会というのは、必ずしも良いものではないだろうと思います。
たとえ経済的に安定していたとしても、です。

なお、不倫の関係にある人の場合、日干が干合の関係にあることがかなりの割合であります。
これは、結婚は世間体と安定のため、不倫は心ときめく人と、という考える人が多いからかもしれません。
あるいは、「変わってしまうかもしれないくらい惹かれる相手」との結婚はこわく、不倫であれば…いう理由もあるかもしれません。
もしくは単に、本気で惹かれ合う人に出会うまで待てなかった、ということかもしれませんが、
いずれにしても、本当に多いです。

本当は、日干が干合の関係にある惹かれ合う人との結婚が成る社会というのがより成熟し高度な社会ということになるだろうと個人的には思っていますが、
よくよく考えれば、歴史的に見ても昔は家と家の結婚が主流で、干合どころではなかったことを考えると、
パレートの法則のとおり、日干が干合の関係にある結婚をして成長する人というのはどの時代においても2割にとどまるのかもしれません。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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