先日、知り合いの資産運用コンサルタントの方とお話をしていた際に、
コンドラチェフの波って知っていますか?
…と、訊いたら、きょとんとされる、ということがありました。
「コンドラチェフの波」というのは、経済循環の仮説の一つで、40年~60年の単位で経済は循環していると考えます。
もっとも、コンドラチェフの波は、文明の発達に伴う産業の遷移に紐づけて語られ、
そのサイクルが超長期に及ぶため、日々の生活を近視眼的に生きている人は気づきにくい、というか、
「何、それおいしいの?」的に捉えて、あまり考慮に入れていない方が多いので、知らない人が多くても致し方なのですが、
コンドラチェフの波は、十干をベースにした50年の循環で時代の遷移を捉える時代論や、
十二支をベースに60年の循環で人間の進化を捉える教育論とその期間がかぶるので、
算命学を学んでいる人であれば、最も使いやすく分かりやすい循環、いってみれば「常識」として認識しているのが当然で、
そのときは、
なるほど、東洋思想を知らない人は、この世界で起こっているサイクルを観ることが出来ない、
同じ現象を観ていても、まるで別の世界を生きているとは、こういうことか、とそのときは愕然としてしまいました。
この世界というのは、絶え間ない循環の先に出来上がっており、
あらゆる現象、あらゆる関係、あらゆる活動はすべて、循環しながらそこに存在しています。
何一つとして変化しないものはなく、ひとえに軌道の距離感の一致においてのみ存在や関係は維持されていくもの。
例えば、成長のスピードが異なる夫婦は、循環の範囲が変化してくため、軌道が徐々に離れていき、必然的に離婚することになりますし、
例えば、大きな資産を手にするチャンスがあったとしても、その資産を循環に応じて活用していかなければ、当然の帰結として資産の価値を失うことになります。
西洋的世界観においては、永遠に拘り固執して生きることに向かいますが、
東洋的世界観においては、無常を前提にこの世界を生きていく。
この「無常」ということについて、西洋的世界観からは「そんな不安定なモノなどを信じて生きていくことは耐えられない」などといわれたりするのですが、
この「無常」というのは、陰陽五行の循環、十干十二支の循環に支えられており、
「無常」=何一つとして変化しないものはないとしても、
その変化の先にどのような変化が待っているのかは、その道筋は実は既に決まっており、
それを捉えることができれば、「叶うことのない永遠=変化しない世界」を願い、夢破れるよりも確かな世界を生きることが出来ます。
お分かりになりますでしょうか。
決して実現することのない「永遠」を信じてそのために策を弄するよりも、
変化を受け入れ変化を読み、その循環を生きることの確かさのほうが、
はるかに地に足をつけた人生を歩むことが出来ますね。
同じく場所、同じ空間に身を置きながら、見えているものがまるで違う世界。
そういう世界をどう生きていくのか、ということについてこのところ考えています。
そもそも、変化しない世界を受け入れることがなければ、
変化の仕組みを知ろうなどと思うはずもなく、闇雲に邁進し続けることの愚を知る由もなく。
「人が知らないことを先んじて知っている」ことは大きな利益になるのでは?
…という指摘は確かにそのとおりなのですが、
個人的には、それを、つまりこの世界の循環を多くの人が知ったうえで、さらにその先を追及していく世界が見てみたい。
多くの人が、東洋の学問、そして算命学を学ぶようになるといいな、ということを改めて考えるようになり、
多少、後回しにしがちだったブログをまた少しずつ増やしていきます。
それが今、私にできること。
2025年7月三週目のマガジンを公開しました🌻
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◎2020年度 上半期統合版 2020.4月〜9月公開分
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◎2020年度 下期統合版 2020.10月〜21.3月公開
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⭐︎2021年度上期 統合版 2021.4月〜2021.9月公開
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◎2022年度 上半期統合版 2022.4月〜22.9月公開分
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◎2022年度 下期統合版 2022.10月〜23.3月公開
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◎2023年度 上半期統合版 2023.4月〜9月公開分
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