ガウディと算命学

先日、終了直前のタイミングで、国立近代美術館で開催中のガウディ展に行ってまいりました。
連日盛況の報に接しつつ、会期終了直前まで先延ばしにしていたのは、
ひとえに「勝手知ったる」印象が強かったため。

1999年?2000年?
新宿三越で観たガウディ展の建築と哲学に、
ますむらひろし先生の世界観を見て以来、
ガウディを追い続け、

中沢新一先生の『バルセロナ、秘数3 』を読んでそれがさらに加速し、
壮大な憧憬を抱くなか、
バルセロナ現地ではなく、敢えて展示会に行くのか??
…と、思っていたのですが、

複数の信頼する方が足を運ばれているのをみてようやく重い腰を上げて拝見してきた次第。

結論からいえば、
間に合うならぜひご覧いただきたい展示会でした。
東京は9月10日まででしたが。

中沢新一先生によれば、
ガウディ建築の街であるカタルーニャは、
スペインであってスペインではない、
文化的にも気質的にも、
独特にして固有の「国家」であるのだそうですが、

なぜそうなのか?
…の謎が解け、
さらにいえば、なぜ私が…というか、日本人が、
これほどまでにガウディに惹かれるのか、
その理由がわかりました。

なぜ独特の「固有の国家」なのかといえば、
カタルーニャは、その歴史において約900年にわたりイスラム支配を受けていたため、

なぜ「日本人が惹かれるのか?」といえば、
ガウディが自然に神を見出し、
その神の姿である自然にビジョンの原型を求めた、
それが、日本人が八百万の神を信奉する、それに通じるからです。

ガウディの言葉に、
「自然には、何一つとして単調で画一的なものはない。」
…という言葉がありますが、

いわゆる西洋合理主義と好対照をなすこの言葉にすべてが収斂されている、
といえば、伝わるでしょうか。

あるいは、同じくガウディの言葉である、

人は創造しない。
人は発見し、発見から出発する。
何事も、過去になされたことない基づくべきだ。

すべては大自然の偉大な本から出る。
発見されるべき形は、大自然の中に既に存在している。

…というのも、
極めて古事記的であるように感じましたがどうでしょう。

私個人はといえば、
ガウディは『歴史、自然、幾何学』の中に発見したものを建築に投影したといわれますが、
その姿勢が算命学に通じることにとても感激しました。

長い歴史をもつ算命学、
四季の移り変わりの中にヒントを持つ算命学、
そしてその構造は極めて幾何学的な算命学。

ぜひ、算命学を学んでおられる方はお運びくださいませ。
何かヒントがあると思います。

ちなみに、
最もハッとさせられたのは、
「釣り合いの法則」による建築です。

ガウディは、

「放物線面は幾何学すべての父である。」
の言葉の元、

紐や薄い布などを逆さ吊りにし、
そのたわみを反転させたものを塔に見立てて骨格を作っていく「逆さ吊り実験」を用いていますが、

それがまさに、
「陰陽」の「陰=本質」を投影しているように見えて胸が躍りました。

これ、わかりますかね。

紐や布を吊り下げてたわむ、
それを下から鏡に映して「たわみ」を塔に見立てて建築を作り上げるそれは、

鏡の中=陰を建物にしている、
という点で、その世界観はとても古事記的なのです。

なお、ガウディは、
「創造の法則は神の法則。すなわち自然の法則である。自然の法則に合致しないものは成功しない」
…という言葉も残していますが、
これも算命学に通じますね。

けっこう、というかかなり混んでいましたが、
観に行って良かったです。

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ありがとうございます✨

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