価値のある出会い

先日、「相乗効果のある人」との仕事がすごく楽しい話を書きました。

いったいどんな出会いだったのか?
‥という質問をいただいたので書いておくと、
実はその方は、ごくごく近くにいる方でありながら、一年以上、面識なく、電話・メールでやり取りをしているだけの方でした。

その方とは、販促系の文書を作る仕事をしていたのですが、
私も、たぶんその方も、
「効果的な成果物を完成させる」
‥ということに注力していて、
ほぼ、お互いに対する興味がなく、
成果物をとおしてつながっている、
そんな感じの関係にあった方。

若い頃であれば、
相手への興味とか、自分をよく見せることへの欲とか、
あるいは、成果に対する自分の権利?のようなものへの執着などもあり、
そんな働き方はしていなかったと思うのですが、

最近は、「やるべきこと」を完遂する、
それ以外にあまり興味がなく、
なんなら成果とか評価とかそういうことにもまるで興味がなくなっていたので、

まるで面識ないまま一年以上、過ごしていたのでした。

そういう関係性というのは、
多分すごく異質で異例なものだと思うのですが、
そんなふうに「お互いへの興味がまるでない」からこそ、成果物だけに集中でき、

相手がどんな人物か、という雑音なく、
お互いの仕事への考え方や取り組み方、そして文書を完成させるスキルのようなものだけを見ることができ、

それが今回のような「相乗効果のある関係」につながったように思います。

これは、
女性で大きな組織で働いている方であればお分かりになると思うのですが、
「女性」というだけでいろんな雑音が入ります。

良くも悪くも、成果物だけを評価されることは稀ですし、
共同作業となると、ポジショントークのオンパレードになりがちで、
だいたいは、当初意図したものとはまるで異なる「成果物」が出来上がってしまう。
ゆえに、大きな組織で「男女が一緒に働く」ようなことは難しい。

だいたいは、
その立場や属性に紐づく縄張り争いみたいになりがちで、
私の最近のそうした事態への対応策は、
その縄張り争いになった時点で主導権を明け渡す代わりに、やる気もどこかに投げ捨ててしまう、みたいなことになりがちでした。

けれど、
お互いをまるで知らない、
いや、立場とか属性とか、そういうのは当然に認識しているのですが、
ほぼ、メールだけでやり取りをする中では、
そういう事態にはならず、
(そういう事態になることを避けるために、直接の対応を避けていたという面もありますが)

そうしたやりとりが一年と少し続いた先に、
きっかけを得て挨拶し、そこから一気に「相乗効果のある関係」が顕在化していったのでした。

おかげで、ここ半年くらいの充実感は半端なく、
いつ辞めてもいいなぁ、と思っていた仕事に意欲的に取り組むことができるようになり、
他の業務へのポジティブな派生効果もありたいへんに充実しています。

このあたりは、
今年が比和の年、また半会の年であることも影響しているのだろうと思われ、
改めて、位相法の影響の凄さもまた感じているところでもあります。

話は変わりますが、
蒼井優ちゃんが、

「女優になりたい」って口が裂けても言えなかった。
身の程知らずだと思われるんじゃないかと思っていた。

‥という記事を先日読んだのですが、
本気の何かに取り組むとき、
人間というのは寡黙になるのだろうと思います。

私自身、算命学について、
多くの方にご相談をいただいて申し訳ないのですけれど、
「鑑定士」とはいまだに名乗ることはできませんし、
大っぴらに名前や顔を出して算命学を説くことには気持ちのうえで大きな抵抗があります。

これは、
本気であればあるほど、
簡単にそれを掲げることはできないし、
まだまだ目指す高みが遥か彼方に感じられる今の段階で、
そんなことをしては学びへの道が閉ざされてしまうように感じる、
‥ということなのですが、

最近のその「相乗効果のある関係」に出会ったその経緯を振り返るに、
誰がなんと言おうと、
あるいは他の「鑑定士」の方がどのようにされていようと、
私はそんなふうに一歩ずつ進んでいくのが正しいのだろうと思い至りました。

そして、
多分「喜び」とか「感動」を自分の人生に感じるためには、
自分の立ち位置を偽ったり、かさ増ししたりしない、
そういうことが大事なんだろうと感じています。

これはつまり、
完成度が高いだけでなく感動のある成果物をつくるには、
お互いの立場や展望を棚に上げて、
(ポジショントークに陥ることなく)
お互いに成果物をつくりあげるということに集中する、
それこそが必要であるのだろう、ということでもあります。

もしかすると、
このあたりは私に生月天中殺があることも影響しているかもしれません。

月支が中殺されていると、立場に安住することができず、
月干が中殺されていると、一般的な夢や希望の実現に満足することは出来ません。

安住できず、満足できないということを自覚すれば、
どこまでも純粋に「求め続ける」しかなくなるわけですが、

安住できない不安定感、
満足できない焦燥感の中にあれば、
人間は黙るしかなくなる、
その黙々と「求め続ける」ことを何年も続けてきた先に、その「相乗効果のある関係」に出会えたのだろうということです。

たぶん、
安易に自分の「実績」を掲げてそれに飛びつく人と仕事をしていたら、
こんなふうな相乗効果のある関係には出会えなかったんじゃないかな、と思っています。

こんなふうに、
感動伴う充実感を得ることはできなかったんじゃないか、
‥というか。

これはつまり、
80点の何かを目指すなら、自己アピール満載に、その旗でもって仕事をするのでも良いのだと思いますが、
中殺があって、いや中殺がなくても「満足できない」人は、
そんなふうに「ただただ黙々と取り組む中で初めて出会う何か」にしか満足することはできないのだろう、ということでもあります。

もう少し別の言い方をすれば、

生月天中殺がある人や「満足できない人」は、
誰かに頼ることはできない=既存の評価軸を生きることはできない

その結果、自分が評価できるものを求め続ける先に出会うことでしか、
自分の満足できる立地を獲得できない、
‥ということです。

そして、求め続けるものを獲得するための方法は、
「自己アピール」ではなく、
黙々と求め続けることであるように思いますがどうでしょう。

これは、
恋愛も、本当に感動するような人との出会いって探しているところにはないのに似ているな、と思います。

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