40代を過ぎて人と関わるということ

このところ、「心が動く」 という経験をしていて、
ちょっとその「心の動き」に留まっていました。

10代、20代くらいまでは、
割と簡単に心が動き、その落ち着かない動きのほうに煩わされたものですが、

30代になって人生の方向性が定まり、
40代になってその道を、揺るぎない意志でもって歩み始めると、
面白いことに心も、そして行動も落ち着いてくるもの。

けれど、先日来、大きく心が動く、
心が揺さぶられる経験をしていて、
この、なんていうか 「久しぶりの感じ」への対処について考えていました。

人間関係において、
「あ、この人、面白いな」と思う人というのは、 基本的に、相性の良い人です。

そして、これはある程度年を重ねたら分かることですが、
何事においても「有意の結果」につながるのは、
そういう「心を動かされる面白い人」 との何かであるもので、

…だとすれば、
この「久しぶりの感じ」はとても貴重で大事に扱わないといけないものなのだろうな、
と思いつつ、
その「久しぶりの感じ」を壊さないように上手に対処する方法について考えていたのでした。

若いころであれば、たぶん、もっと簡単に対処できたと思うのですが、
それは、自分が何者でもなく、何者にも属さず、何一つ守ることなく自分を差し出すことができたからで、

今の、堅持すべき自分があり、自分が大切にしたい人間関係に属し、自分が歩いてきた道のりを背後にもつ「自分」として、
そういう「面白いな」と思う人と関わることへの対処は、
とても慎重にして注意深い対処が必要となります。

いや、世の中には 「ノリ」で簡単に出会った先から「チームです!」みたいな人たちがいるのは知っているのですが、

どうなんでしょう、
自分を誇ることができる分だけ、相手を尊敬することができるのと同様に、
その関係に細心の注意を払うという敬意が相手の自分への敬意となるわけで、

その先に、真の信頼につながれた関係を望むならば、

もしかすると時代錯誤かもしれず、
あるいは「不効率な遠回り」であったとしても、
慎重にして注意深い対処をすべきなのではないか、と思います。

その「時代錯誤にして不効率な遠回り」こそが、
確かな関係の肥料として、有意の関係につながるのではないか。

証券化された安普請のオフィスビルなどをみると、
「時代の最先端の効率的な建築手法によるオフィスビル」 というのが、
実は最も経済合理性を欠いていることに気づくものですが、

人間関係というのも、
インスタントに始まった効率的な関係というのは、
往々にして証券化されたオフィスビルに似た関係であるように思います。

例えば、「自称○○」で中身がまるでない人同士がお互いを持ち上げ合う構図が近所にけっこうあるのですが、
だいたいは10年経っても同じところにいるままで、何一つ発展も生産もしていない関係の当事者というのは、
互いへの敬意などはまるでなく「何かをしている自分」を維持することだけに執着しているもの。

さて、それでその、
とても慎重にして注意深い対処をどうするか?ということについて、
どうすることにしたのかといえば、易経に頼ることにしました。

易経には、物事の推移遷移の法則とその道理が記されているので、
その法則と道理を踏まえて、その「面白いな」と思う人と関わることへ対処することにした次第。

相手の命式が分からない場合に出来ることは、
相を使うことか、朴を使うこと…といわれますが、

あらゆるものは、同じ構造のらせんを生きているので、
現状を適切に把握することが出来れば、易経というのもたいへんに役立つのです。
※易経というのは周易のことであって、断易/朴占のことではありません。

さて、それに気づいて、
その「心の動き」に留まりつつ、このところ易経を読んでいたのですが、
易経は、やはりいいですね。

心に冷静さを足元に堅固さをもたらしてくれます。

そしてむしろ、これはもしかして、
易経を読むことを促すために起こったことなのかな?
…と、ふと思ってみたり。

もちろん、比和の年だけに、
「心が動く」人に出会いやすい時期ではあるのですが、
「心が動く」ということが、 軽はずみな行動ではなく確かな行動につながるのも、比和の年らしく、

只今、いろんな発見と感動のさなかにいます。

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