天剋地冲と業と生身の感情

本日は、いつになく辛辣なことを書いてしまったな…と思いつつ、
ふとカレンダーをみたら、天剋地冲の日でした。

それも「壊される」ほうではなく「壊す」ほうの天剋地冲で、納得しました。

天剋地冲というのは、壊されるほうが苦しく、
壊すほうは負担がないので苦しくない、
…ゆえに、壊すほうの天剋地沖は「天剋地冲ではない」 とおっしゃっている先生もおられますが、

実際のところを言えば、
「壊される」よりも 「壊す」ほうが業は深いわけで、
見た目に、あるいは実感としてどうであるかは別にして、
壊すほうの天剋地冲も、れっきとした天剋地冲です。

「壊すほうの天剋地冲は業が深い」
…と、認識しているのであれば、
それをしないという方法もあるのですが、

何事であれ「起こる」ことには意味がありますし、
そもそも「業」を引き受けてこそ物事の深いところまで進入できるという面もあり、

「業」というのは、やみくもに避けるべきものではなく、
やむにやまれぬものであれば、むしろその 「業」 を糧にするという在り方もあります。

なんていうか「業」 こそが「とっかかりになる」ということもあるというか。

この感覚は、おそらく都会に育った方、
つまり「キレイにまとめて生きていく」のがふつうである、という感覚で育った方にはいまいち伝わりにくいと思うのですが、

古くからの風習が残るような地方、
いわゆる「本音と建て前」の「本音」も強く息づくような環境で育った方であれば、
そういう「業」との付き合い方のようなものの意味が分かるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

というのも、
都会というのは、人の生身の感情が見えにくく、
それゆえに、生身の感情の扱い方を学ぶ機会が少ないので、
そういう「生身の感情」というものを忌避する傾向にある一方、

古くからの風習が残るような地方というのは、
表面的に取り繕う中にも、隠し切れない生身の感情が垣間見えるもので、
それゆえに、子供のころから「生身の感情」をどう処すか、その扱い方を学ぶ機会が数多くあり、

そういう「生身の感情」をうまく扱うことが、
道を開くこともある、ということを経験しているものだからです。

なお、いわゆる「生身の感情」というものときちんと対峙し自覚して、
それを腹の中心に据えることができて初めて、 「揺るぎない自分」を手に入れることができます。

「都会の人は根なし草」…といったのが誰であったか忘れましたが、
「生身の感情」に向き合うことなく「表面を取り繕う」ことを続けていると、
根っこのない根なし草として、あっちにふらふら、こっちにふらふらすることになります。

自分の「生身の感情」を知ると、
腹が座って、 動じない自分を確立できるものだからです。

とはいえ、40代 50代になっても自分の「生身の感情」を知らない方というのもけっこうおられますが、そういう方は、ご自身の「生身の感情」を真剣に探ってみると、思わぬ発見があるのではないかと思います。

ちなみに、先日、note のほうに二重破について書きましたが、

二重破を持つ人というのは、
妻を仇のように忌み嫌うとか、
仮想敵をつくって苛立ちを煮えたぎらせるとか、
そういう傾向がありますが、

そこでの「苛立ち」というのは単なる「化学反応」のようなものなので、「生身の感情」ではありません。

つまり二重破の人の苛立ちというのは、
天干を絡まない単なる地支の現象であり、
「感情」ではなく単なる「反応」なので、実はそこに意味はないのです。

よって二重破を持つ人が、いつまでも化学反応を生きていると、
ゴールのない迷路」を生きるようなことになるので気を付けましょう。

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