陰占の循環で分かる安住の在り方

前に「導気」というものについて書きました。

(過ぎ昨年の11月ごろなので随分前です)
陰占の日干から、
自然と心が惹かれ向かう場所、
窮したときに向かう場所がわかるというものです。

例えば日干が壬なら海に向かうし、
日干が己なら街に向かいます。

 

陰占は潜在的な性質、
潜在意識の構図を示しているので、
無意識に自分がどう動いていくのかを知ることができ、導気もそうした潜在的な心の方向を知る方法の一つです。

 

この導気と同じく、
陰占からは
潜在意識が導く運命の安住の地、
最後に行き着く自分が幸せを感じる在り方を知ることができます。

これは、陰占を構成している五行の流れがどの五行で止まっているかで分かります。
五行は、木→火→土→金→水、と流れるわけですが、
そのどこで止まるか、で調べます。

例えば次のような命式は、木で止まるということになります。
甲壬辛
申寅亥
これを五行で書くと、
木水金
金木水
なので、金→水→木、なので、木で止まります。

あるいは、次のような命式は、土で止まる人です。
乙丙癸
未午巳
これを五行で書くと、
木火水
火火
水→木→火→土
なので、土で止まります。

 

木でとまる命式の人は、
人と群れることに幸せを感じます。
寄り添って助け合いながら生きると健やかに生きることができます。
これは、木は群生するものであり、それな木としての健やかな在り方だからです。
よって、集団に属したり、三世代同居をしたり大家族を形成すると良いです。

 

火でとまる命式の人は、
精神の自由を大切に、のびのびと制限されることなく生きることに幸せを感じます。
遮られることなく揺らめき、
大きくなったり小さくなったりする火のように、心のままにあるのが良く、
よって、単身や核家族のほうが、自分のペースで生きられるため良いです。

 

土で止まる命式の人は、
動じない山のように、
土地が不動産のいわれるように、動かず一つの場所に根付いていくのがその性質の在り方です。
できるなら、転勤転居は避けた方が、運を醸成することができます。
土地は万物を育む性質がありますが、
命式が土で止まる人は運勢が醸成されるのに時間がかかるため、年齢とともに運が上向く人でもあります。

 

金で止まる命式の人は、
金性が変化変革の性質があることから、
変化の中にあって良さが出ます。
どんどん動いて行動する、いろんなことを実践していく先に変化があり、
その変化の中で活躍します。
安定志向の生き方は向きません。
むしろ動乱の中にあって自分らしさ、生きやすさを感じます。

 

水で止まる命式の人は、
水性が知恵知識の性質であることから、子供を育てたり人を育てたりするのが上手です。
また、表に出ず裏方の立役者、参謀としてその知性知識を使っていく在り方に過ごしやすさがあります。
全てを詳らかにすることなく、内側に思いを秘めておく面もあり、それが自然体の在り方でもあります。

 

五行が循環する命式、
つまり陰占の命式に五行が揃っている人は、
偏りなく滞りなくモノゴトが流れるため、性質としてオープンで屈託がなくバランスの良い性質となります。
自然な流れで人や機運の助けを得られますので、意識しなくても健やかです。
但し、止まることなく流れていく、自然と助けられていくということは、学ぶことも少ないという面もあります。
平和な世界、秩序ある世の中にあっては健やかにあることができますが、
動乱や混沌の中にあると埋もれるということにもなります。

 

以上、陰占の五行の循環でみる運命の行き着く場所でした。
敢えてそれを目指すというより、
生きていきた自分の人生を振り返ると確かにそれが一番過ごしやすいな、と感じるのではないかと思います。

自分のあるべき在り方の答え合わせのようにご覧いただくのが良いように思います。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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