「引き継ぎ」が得意な人たち

新年度がはじまり、人事異動などに伴う引き継ぎなどを行なっている人も多いかと思いますが、
この「引き継ぎ」、得意な人とそうでない人がいます。
「引き継ぎ」に限らず、
例えば、人からの紹介とか人の口利きによる仕事とか、そういう何かを「つなぐ」こと、「つながれる」ことが得意な人ととそうでない人がいます。

 

ざっくりそれを見分けるとき、
私は天中殺タイプを見ます。

引き継ぎが得意なのは、
申酉天中殺
寅卯天中殺
午未天中殺
の人たち。

一方で、新たに開拓したり、自分で人脈を築くのが上手なのは、
子丑天中殺
辰巳天中殺
戊亥天中殺
の人たちです。

 

天中殺タイプは、
元々は家系を継承するタイプか、初代として新たに築いていくタイプかを見る分類です。
上の3つのタイプは継承運、下の3つは初代運です。

※厳密には午未天中殺は末代運で継承されたものを締めくくるのですが、継承されるのは変わりないので継承運に含めます。
また、辰巳天中殺、戊亥天中殺は家系から外れる「はみ出し運」ですが、継承ではなく自分で開拓することになるので初代運に含めます。

 

この分類は、家系に限らず、仕事を継承するとか人脈を継承するとかいうことにも応用でき、
こうしたタイプから職場や集団におけるその人の適性や役割を知ることができたりします。

 

継承運の人たちは、前任者の仕事をきちんとあるべき姿のままに引き継ぎ、変質させることなく滞りなく引き継いでいきます。
一方で、初代運の人たちは、前任者の仕事を引き継がれると、自分の持ち味を出し始め、自分のビジョンでその仕事を変質させる傾向があります。

 

どちらにも良し悪しがありますが、
堅固な組織で安定的に推移している仕事の場合、継承運の人が仕事を引き継ぐ方が無難です。
安定している状況を安定したままにつないでいくことができます。
一方で、何か新たな展開を期待して引き継ぐ場合や、何らかの膠着した状況を打開するために担当を変える場合などは、

初代運の人が引き継ぐ方がその役割を果たしやすいと言えます。

 

人事の立場にある方は、
こうした性質に着目してみるとより効率的な「引き継ぎ」を実現できるように思います。

 

なお、私の周りには「ネットワーキング」を生業にしている人たちがいますが、
上手につないでいる人たち、
上手につながれている人たちはたいてい継承運の人たちです。
一方で、初代運の人でも、ネットワーキングに積極的な人たちはいますが、
そうした人たちは必ずしも「つなぐ」ことに価値を見出しているわけでなく、「つながれた人たち」や「つなぐ場」に何らかの価値や興味を置いているように思います。

意識してみると、けっこうはっきり分かるので、その視点で見てみると面白いと思います。

 

仕事における場において引き継がれる当事者の場合、自分のタイプを意識しておくと、
与えられた役割、期待されている役割と自分のタイプのギャップをコントロールできます。

初代運の人が
安定的な仕事を引き継がれた場合は、
一先ず自分の持ち味を出すのは控えめにしておくとか、
継承運の人が、
難局にある仕事を引き継がれ場合は、
あるがままを引き継ぐのではなく、何か一工夫する意識を持つとかすると、
自分に期待されている役割を果たしやすくなるように思います。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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