桜田大臣の辞任と宿命干合、そして人柱

桜田オリパラ大臣が辞任しました。
重なる失言ばかりがフォーカスされますが、今の内閣で今回大臣になった人たちは多選の議員ばかり。
桜田前大臣も、まさに多選の人です。

気になったのでその経歴を見てみましたら、夜間大学を出て建設会社を興し、叩き上げで「昭和型ネゴ」の世界を歩んでこられた人のよう。

 

宿命を見れば、日干甲、木なので真っ直ぐな人です。
よって性質として悪い人なのではなく、
自分が習い身につけた成功法則を時代や環境に応じて修正することができない人であるよう。
(木なので軌道修正できません)
たしかに、発言の前後を聞けば、本人に悪意はなく、シンプルに言葉の選び方が不注意なだけなのだということが分かります。
(もちろん、言葉を選べないというのは政治家として失格ですが)

 

ちなみに、
宿命において特徴的なのは、
日干と年干の宿命干合がある点。
宿命干合は憑依体質といわれますが、
恐らく場の雰囲気の中で、周りが期待しているであろうものを常人以上に読み取って、それをイタコのように上の空で発してしまう、
様々な失言はそのあたりにも原因があったのかな?とも思いました。

宿命干合は周りの気を受けやすいので、
環境が良ければどこまでも発展するし、
環境が悪ければどこまでも堕ちるリスクがあります。
環境を選ぶ、雑多な気に触れる場合はそれと意識して巻き込まれないように意識しておくのが良いかもしれません。

 

ここまでは桜田前大臣個人の話ですが、内閣の中の桜田前大臣という視点で見れば、内閣の暗部をこの人が一手に担ったその役割を果たした人でもあったように思います。

組織集団においては必ず「落ちこぼれ」の存在が発生します。
これは、自然の摂理ともいうべきもので、いかに優秀な人ばかり集めても、組織集団になった途端に誰かが必ず問題児になります。
(逆に、問題児ばかり集めた集団においても必ず優秀な担い手が登場します)

よって、桜田前大臣という問題児を排除したとしても、恐らく代わりの誰かがまた問題児になる。
安部首相は、桜田前大臣をかばい続けていましたが、こうしたことが分かっているから敢えて据え置いたのではないかな?と思いました。

 

人柱、という風習がありますが、
これは難事を担う人を予め捧げるという意味がありました。
そうしてそれ以外の人たちの繁栄を盤石にすることが出来ます。

「落ちこぼれ」の人はそうした人柱のような存在です。
実際には「落ちこぼれ」なのではなく、環境に合っていないだけの人なのですが、そうした存在があるからその他の人が活きるので、
それを疎んじるのではなく、感謝するのが正しいです。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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