配偶者の星

陽占の星図の西側の星というのは配偶者を示すもので、
自分の西側の星を配偶者が主星に持っていれば相性が良いといわれたりします。

 

これについて、
自分の西側の星を相手が主星にも、ほかの場所にも持っていない場合はどうなんでしょう?
という質問を頂いたのですが、
その場合も、自分から見ると配偶者は自分から見るとその西側の星の風情を持ちます。

 

例えば奥様の西側に貫索星がある場合、
旦那様の星図には貫索星が全然なかったとしてもその旦那様は貫索星の風情を持ちます。

 

これは、奥様のほうが強い命式で、旦那様のほうがそれに比してかなり低い場合においてはより顕著で、
そんな場合、
旦那様は貫索星をまったく持っていないのに、貫索星的に独立を目指してしまったり、本当に独立してしまったりすることもあります。

 

※算命学で「強い命式」という場合、その意味はいくつかあり、
エネルギー値が高いとか、
陽占の従星が強いとか、
陰占の干支が強いとか、
あるいは日干の根っこがしっかりあるとか支える五行がたくさんあるとかですが、
結婚すると、そういう強いほうの影響を受ける傾向にあります。

 

結婚して、配偶者の西の星に影響されて得た星というのは人生における積み重ねがないので脆弱です。

脆弱でも、他に支える星や強い星があればそれを生かせたりもするのですが、
そうでない場合、
「独立しよう!」という気風をもって実際に独立してしまったとしても、
強さや持続性に欠けてその星が壊れてしまったりします。
(平たくいえば、挫折して結婚が暗礁に乗り上げたりします)

 

一方、
夫婦が互いにそれぞれの場所に星を持ち合っている場合はその星が光り安くもなります。

例えば西の貫索星を持つ奥様の旦那様が主星にその貫索星を持っていたりすると、
その貫索星が燃焼しやすくなり、
独立心ある風情や自信を持って物事に取り組む傾向がはっきりと見られるようになったりします。

 

貫索星に限らず、どんな星でも良い面悪い面あるわけですが、
どちらにしても、持つ星が活きるという意味ではない星を無理して光らせるよりは健全です。
星の性質は表裏を成しているものでもあり、
また、悪い面を経験することで良い面に向かえるものでもあります。

 

ちなみに、
星は持ち合っているほうが理解しやすいもので、とりわけ調舒星、龍高星などはその星を持たないと、それらの星を持つ人の思考回路が理解できなかったりするので、
その意味で、配偶者の場所に限らず互いに星を持ち合っているほうが、互いに理解しやすく円満でもあります。

 

まぁ、なければないで、
「未知の世界」を切り開けるかもしれないのですが、その場合はある程度の忍耐と工夫が必要ではないかと思います。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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