宿命中殺がある人へ

宿命中殺がある人は、孤独であって陽転するといわれます。

これはなぜかといえば、

宿命中殺があるひとというのは、
「枠のない世界」で生きていていることの結果として、
何事につけ「やり過ぎる」という性質があり、

その「やり過ぎる」という性質をもって集団の中に在ると、
集団の多くを構成する普通の人にその性質を批判されてあたかも「無能な人」のような扱いを受けてしまい、

本来は、その「やり過ぎる」と指摘した普通の人よりもはるかに大きな可能性を秘めているにもかかわらず、
その可能性を自ら制限してしまうことになるからです。

「枠のない世界」に生きる中殺がある人たちは、
普通の人が見えている世界よりもはるかに大きな世界観をもってこの世に存在しています。

例えば、学校などで「友達と仲良くしましょう」といわれたら、
普通の人は、適当に、表面的にでも仲良くすれば良いのだろう…と思って適当に皆に合わせながら仲良くすることができるのですが、

中殺がある人の場合、
「友達と仲良くしましょう」…といわれたそれに従うということは、
自分の全身全霊をかけ、徹頭徹尾、友情を完遂することを意味していて、

そういう勢いでもって友達をつくろうと意気込むにも拘らず、
まわりの普通の人は、浅く適当に仲良くする程度の対応しかしないものだから、
ひどく傷つくことになります。

お分かりになりますでしょうか。
普通の人の友情と、中殺がある人の友情はそれくらい異なります。

一般的に、中殺がある人と中殺がない人の結婚がアンマッチであるといわれるのもそういう理由で、

中殺がある人は、全身全霊をかけて、精魂尽きるまで愛してる!…という勢いで愛情を抱いていたとしても、
中殺がない人は、真に愛情を抱いていたとしてもそこまでの愛情に至らないために、
最初のうちは良いのですが、長く夫婦関係を継続しているとどこかで気持ちがすれ違ってしまう…みたいなことになるのです。

そして、そんなふうに、
自分のその「全身全霊・徹頭徹尾」のエネルギーを発揮することに傷つくことが続いた中殺がある人は、
そのうち、自分のその大きなエネルギーを制限するようになります。

友達に合わせる、配偶者に合わせる、会社の同僚に合わせる…など、
いろいろありますが、本来のエネルギーを抑制していけば、「合わせる」ことは可能です。

けれど、そうすると「暗室に咲く向日葵」にようになってしまう、
…いわゆる陰転することになります。

つまり、中殺がある人が、本気で生きる、
その全身全霊かけて徹頭徹尾、精魂尽きるまでの熱量をもって生きて行こうとするならば、
それは、そういう「他人に傷ついて自分を抑制する」ことのない環境が必要で、
それがすなわち「孤独」である、ということです。

その意味でいえば、中殺がある人は、
「孤独に耐えうる強さ」が必要であるということでもあり、
それがない、強さのない中殺のある人は「まわりに合わせる」ことの先に輝きを失ってしまう。

「モノのたとえ」ではなく、
リアルにその人の表情が虚ろになり、肌の艶は失われ、髪は白髪が増えていく。

中殺がある人は、鏡を見て、それに気付いたら、
自分の半径50mの世界の全員が認めてくれたところで、
何の価値もないのだということを思い出しましょう。

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