トップダウンとボトムアップとチームづくり

人を動かしたり何かを始めたりするときに、
ビジョンからトップダウン的に物事を動かしていくタイプと、
実際に行動したり小さく人を集めたりながらボトムアップ的に物事を動かしていくタイプがいます。

 

組織論やリーダーシップ論などにおいて、
堅固な組織ならトップダウンがよいとか、
リーダーが温和なタイプならボトムアップがいいとか様々に論じられているものの、
実際のところは必ずしもその通りで機能するわけでもなく、仕事の現場では結局両方を状況に応じて使い分けていたりするのが実情ではないかと思います。

 

やってみて、
うまくいくほうを採用する、みたいな。

 

まぁそれはそれで良いのですが、
先日、本を読んでそれに触発され、合わないやり方をとって失笑をかい、
もっと明確に合うやり方がわかるといいのにね、
と、いうような話を聞きました。

 

人間、合わないことをすると、
組織に長くいるような成熟した人はすぐにそれと見抜くのでそういうことにもなりがちです。

 

実は算命学では人により、
どちらが向くか割と明確に分かります。

 

簡単にいえば、
陰占の命式の天干が陽の人はトップダウンタイプ、
陰占の命式の天干が陰の人はボトムアップタイプです。

※天干とは以下の命式の壬、庚、戊です。
癸庚戊
亥子戌

陽の干とは甲、丙、戊、庚、壬
陰の干とは乙、丁、己、辛、癸、です。

 

混在している人が多いと思いますが、
一番左がプライベートの場所、
中央が考え方やプロセスの場所、
一番右が社会や会社などの場所です。

 

上記のような命式の場合、
仕事やその仕事を進めるときはビジョン先行のトップダウン的なアプローチが向き、
プライベートの場所においては身近な人と実際に行動しながら物事を進めるのに向きます。
(本当はもう少し複雑ですが、簡単にいえば)

 

例えば、
何かイベントをやるときに、
壮大なビジョンを語り、そのビジョンの賛同者を募っていくのに向くのが陽干の人、

実際に身近な人とやっている活動を見て興味を示す人を仲間に入れていくのに向くのが陰干の人、

 

飲み会をするときに「飲み会をやる」と決めて人を募るのに向くのが陽干の人、
身近な人たちと既に決めている飲み会に追加参加を少しずつ増やしていくのに向くのが陰干の人、

 

仕事なら、
完成形のビジョンを示してそれに向けて人を巻き込んでいくのが陽干の人、
目の前の仕事をみんなで取り組んでいくのに向くのが陰干の人。

 

陽干は精神であり陰干は現実を示すのでそういうことになります。

 

何十年か生きている人であれば、
自分の命式とうまくいったアプローチを見比べてみれば納得するのではないかと思いますがいかがでしょうか。

 

ちなみに、
陽干の人が現実的な足場を固めておきたいときは陰干の人を補佐に選び、
陰干の人がビジョンを語りたいときは陽干の人を補佐に選ぶと良いです。

 

この「補佐」とは、
単に友達とか同僚ではなく、
自分の方向に賛同する、いわば西方の存在なので、そう簡単には見つからないかもしれませんが、
社会に参画し、世の中に働きかけていくためには不可欠の存在です。

 

何かを成そうとするならば、
ときにビジョンを語り、
ときに足場を固めていく動きが必要で、
両方が揃うことでより現実で確実な社会参加が可能になるもの。

 

よって、きちんとそういう「チーム」をしっかり人選していく必要があります。

 

なお、既に命式に陰陽両方を備えている場合は一人でビジョンを語り現実的なことを固めていくこともできます。
実際、成功している経営者は両方を備えていることが多いです。

三木谷浩史さんは甲己乙、
孫正義さんは乙戊丁、
柳井正さんは戊丙己、
前澤友作さんは壬丁乙。

 

しかし、どちらかに偏っている場合はチームで成功していたりします。
経営者ではソニーの井深さんと盛田さんのチームが有名ですが、
井深さんは丙丙戊のすべて陽干の人なので、
盛田さん(己己庚)が必要でした。

 

全きビジョンの人であった井深さんがソニーの理念を掲げ、それを現実において世に出していったのが盛田さん。
井深さんが「大変なことはみんな盛田さんが引き受けてくれた」という言葉からもそのことがよく分かります。

 

まぁ、陰占だけで語れるものでもないですが、
この視点を取り入れておくと何かをするときにとても効率的ですし、
本質的に何かを成そうとするなら欠くことのできない視点でもあります。

 

余談ですが、
私はすべて陰干なのですが、
一緒にいて何かがうまくいく人というのは陽干ばかりの人とか陽干に寄っている人が多いです。
飲み会なども、先に陽干の人と飲むことを決めて、それから人を募っていきます笑

 

実際にやってみると、
チームづくりの参考になるので、まずは身近なことから試してみてはいかがでしょうか。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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