時代の胎動と「今を生きる」

景気が良くなると戦争が起こる。
…といわれます。

またその逆も言われることがありますね。

戦争が起こると景気が良くなる、
…ということも、聞いたことがあるはず。

実際、ベトナム戦争やらイラク戦争やらの背景をみれば、
「金余り」のためか、「金廻り」のためかは別にして、
そこに「お金」が絡んでいたのは既に検証されているとおりです。

いずれにしても、戦争は「景気」と密接に絡み合っていて、
必ずそこではお金が動きます。

お金がなければ兵器も買えないですし、
敢えて戦争をしかけよう、などとは思わないもの。
不景気のときは基本的に、小さく引きこもっているモノなのです。

さて、緊迫が続くウクライナ情勢ですが、
ものすごく高い視座、広い視野でもって眺めれば、
これも一つの「地球の胎動」の一つであり、

何事も、あらゆるものは常に波の陽の上下を繰り返している
(厳密には、フィボナッチ数列的な上昇曲線を成している)
…という意味で言えば、
昨日の NY ダウの暴落なども、そういう「胎動」の一つである、といえます。

基本的に、胎動が繰り返された先に、誕生があり、成長があり、飛躍があります。

さて、とはいえ、
「胎動」というからには、一定の確率で、「産まれない」ということもあります。

これはつまり、
世の中全体を見れば、
常に波の陽の上下を繰り返し、
フィボナッチ数列的な上昇曲線を成しているとしても、
ときに、その上昇曲線が途絶えるケースもある、

これはつまり、
マーケット全体、NYダウとか日経平均とか NASDAQ とかいう世界で言えば、
途切れることのない波を形成することができるのですが、

個別株の場合、その曲線が途絶えてしまうこともある、
それも、少なくない確率でそれが起こる…ということで、
株式投資をするときには、そういういわゆる「突然○」には注意が必要と思います。

このところ、株式市場はウクライナ関連で全体的に下落の傾向が続いていますが、
とりわけ大きく下落しているのが、新興市場マザーズで、
NY ダウや日経平均、アメリカにおいて新興企業が多い NASDAQ と比べても、3~4 倍の下げ幅となっています。

これはなぜか?といえば、
一つには、若い会社が多いので、借り入れが多い分金利上昇に敏感に反応する、というのもあるのですが、
それ以上に影響しているのが、最近のずさんな会計、稚拙な不正会計であろうと思います。

とはいえ、
こうしたことも、実は、先に挙げた戦争と同様に、
景気の上昇局面における徒花(あだばな)のようなもので、
少し前に地面師事件が続きましたが、
そういうのと同様の「景気上昇局面における風物詩」
みたいなものなのではないかな、と感じました。

つまり、これも一つの「胎動」です。

景気が大きく花開くまで、こうした胎動は続きます。

付和雷同することなく、
胆力をもってこの時代に何が起こっているのかのリアルを感じること、
この、美しく世界が生成されていく時代に両手両足を突っ込んで生きること。

今、きちんとそういう生き方に向かわないと後悔するんじゃないかな、
…ということを強く感じています。

これはつまり、こういう時期に「お金」のことばかり考えて生きている人って、ちょっとセンスがないな、みたいなことでもあります、すみません。

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