年末に寄せて

今年も多くの方々の支えをいただきましたおかげで学びを継続することができました。
皆さまからの多大なるお力添えを賜りましたことに、心より感謝を申し上げます。

一年の終わりの大晦日、
北宋の儒学者、張載（ちょうさい）の漢詩を挙げ、
これをもって一年の締めくくりと共に、来る年の贐（はなむけ）といたします。

天地のために心を立て
生民のために道を立て
往聖のために絶字を継ぎ、
万世のために太平を開く

張載は、若い頃は兵法を好み、政治に情熱を燃やしたものの、
その後、「中庸」を授けられたことをきっかけに、儒学者に転じた方で、
その生き方に共感いたしました。

「万世のために太平を開く」の部分は、
昭和天皇が敗戦に当たり宣った、
「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、以て万世のために太平を開かんと欲す」
…という言葉の引用元といわれています。

私たち、算命学を学ぶ者は、

天地人を構成する人とはいかなるものか？
人間が歩むべき道とはいかなるものか？
…を学び、その先にそれを説くことはもとより、

「往聖のために絶字を継ぐ」

つまり、
高尾宗家が書籍として遺されなかったものを、
日々の研鑽と検証の先に求め、
継いでいく役割もまた、担っているのだろうと考えています。

その役割を果たすことで、
「万世のために太平を開く」ことに貢献する。

日々の生活や、身近な家族のことなど、
様々に心にかかることはありますけれど、

命の意味、命を役立てるための在り方ということに思いを致し、
上記の漢詩を挙げ、
これをもって年末の挨拶とさせていただきます。

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