谷町六丁目の築100年の建物と家系・月支のお話

昨日は、交野市を訪れたお話を書きましたが、
その後半、大阪の谷町六丁目に移動し、その街をご案内いただきつつの散策もしました。

谷町六丁目というのは大坂大空襲からわずかに焼け残ったエリアで、
古く細い路地と築100年というような古い建物が数多く残っています。

「古い建物」というと、なんとなく暗いイメージがあるのですが、
足を運んでみれば、
最近の、古民家流行りの延長か、
古い建物をそれぞれに現代風にアレンジして、
お店兼住居、お店兼アトリエ、あるいはコワーキングスペースなどなどとして活用したりしていて、
自由な発想で装飾された建物や看板に、若さと活気を強く感じる場所でした。

もしかすると、
何も知らずにそこを通っても、
「面白いお店がたくさんあるな」という程度で素通りするかもしれないのですが、

その街の歴史とストーリー、参加者、居住者の方々の思いやビジョンを伺ったことが、
「若さと活気を強く感じる」という感想につながったのかもしれません。

そんなことを考えつつ、
せっかくその土地に行くなら、その土地の人と交流する、その土地の人に語ってもらう、
その土地の人のリアルな思いや生活を教えてもらう、
…ということをするのが「豊かな旅行」につながるのだろうな、と思いました。

このあたりは、
旅行の星といわれる龍高星が、
「体験から学ぶ」「不慣れな慣習や環境という苦労から忍耐強く学ぶ」
…という意味をもつことを考えれば、
そのリアルな体験、生身の人間の交流にこそ「旅行の醍醐味」があり、
それこそが本来の旅の姿である、ということに通じるように思いますがいかがでしょうか。

新幹線に乗って、街を歩き、チェーンのホテルに泊まって代わり映えのない食事をし、
ちょっと寝る場所が変わる、見る景色が変わる、というような旅行では、
旅行の意味がない、というか得るモノがない、というか。

ところで、その谷町六丁目を紹介してくださった方が、
「三代住まねば土地の人間だとはいえない」とお婆さんが言っていた、ということをおっしゃっていました。

同じようなことを京都の方もおっしゃいますし、
実は、私の住んでいる川崎でも、地元の方の中には同様のことをおっしゃる方がおられます。

これについて考えていたんですが、

いわゆる月支の示すところは「家系」であるのですが、
月支は他に「所属」とか「居場所」とか「拠り所」という意味もあります。

つまり、自分が住んでいる場所、というのも「家系」であるのですが、

三代続くというこことは、家系の運気が安定している、ということであり、
これは同時に、「安定してその場所に根付いた」ということであって、

そういう月支が安定することをもって「土地の人間」として揺るぎなさを持つ、
=土地に依拠した人生展開が可能となる
=月支に依拠した人生展開が可能となる
=身強的に、人を率いる役目を得る
…ということなのだろうな、と考えました。

つまり、
土地に住み始めて三代過ごすまでは、
真にその土地で人を率いることは難しい、ということです。

…そういえば、地元の地域大学のリーダーは三代続く家の方。
そういう月支が安定している人がリーダーだから安定的にその地域大学が運営されている、
という面もあるのかも?と思いました。

旅行にいくと、いろいろ視野が広がり深い学びがありますね。

なお、本日は、noteのほうに、
家系の栄枯盛衰と、中殺や異常干支、天剋地冲や偏りを持つ人たちとの関係というのを書いたのですが、
この「三代住まねば土地の人間だとはいえない」というのは、
リンクしているように思います。

※写真は谷町六丁目の「萌」の壁です。直木三十五の出身地なのだそう。

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