氷河期世代と日本の発展、好不況の波を利用する

宝塚市による氷河期世代の採用に応募者が殺到し、その倍率が600倍もあったそうです。

その当時は必死だったので環境について考えることはありませんでしたが、こうして振り返るととても過酷な就職環境の時代だったことにハッとさせられました。

 

さて氷河期世代
私もその世代ですし、未だ苦しい人もいるので軽々なことは言えませんが、
個人各々の人生は別として、
日本という国一国の発展という観点でみれば、実はこの氷河期は恩恵でもあったのではないかと思うことがあります。

なぜなら、
その氷河期世代から日本を代表する事業家が何人も出ているから。
例えば堀江さんとか前澤さんとか藤田さんとか。

人間、苦しいとなると総力を挙げて頑張るものです。
とりわけ社会の門出が閉ざされるとなると、それをなんとかこじ開けようと、
平時では考えられないような頑張りをしたりします。

氷河期世代というのはそうした頑張りをした世代でもあります。
実際、就職できた人たちはOB訪問100人みたいなことを真面目にした人が多かったし、
就職ではなく起業に向かう人が増えたのもこの時期で、
いってみれば氷河期という環境におかれたからこそ頑張った人たちがたくさんいました。

先に挙げた堀江さんとか前澤さん、藤田さんなど、ベンチャー企業百花繚乱の時代を築いたのがみんなこの氷河期世代であるのは偶然ではないだろうと思います。

バブル世代に三木谷さんという人はいますが、
それも氷河期世代によるいわゆるベンチャー企業百花繚乱でその土壌があってのこと。

算命学では、
好況期は上流・中流下流それぞれみんなが恩恵を受けるけれど、
不況期においては上流と下流の二極化が進み、中流の多くは下流に飲み込まれ、
そうして増えた下流を肥やしとして上流にいる人たちが好況期よりもはるかに大きな規模で発展するといわれます。

実際、アパホテルとかユニクロとかは、
不況期にその事業規模を大幅に拡大させた会社ですし、
現在のロシアの富豪の多くはソビエト連邦崩壊による経済の混乱を機にその財を築いた人たちです。

不況期というのは頑張る人とそれ以外の人(普通の人、頑張らない人)の差が大きく出る時代、
普通の人が「普通」ではなく「頑張らない人」のカテゴリに括られてしまう時代です。

好況期というのは、普通の人が普通に頑張れば、普通に幸せになることができる時代ですが、
不況期ではガッツリふるいにかけられて、普通の人は淘汰され、頑張る人だけが生き残り、大きく発展します。

よって何か大きな事業を目指すなら、
そうした世の中の仕組みを念頭に、
定期的に繰り返す好不況の波🌊を見極めて、
現在の好況のうちに足腰を鍛え、不況期において勝負に出るのが大きく発展するコツです。

ちなみに、
このところ不動産投資の相談をよく受けますが、こうした世の中の仕組みを前提にすれば、今みたいな好況期は利が薄いので、不況期にスタートするほうが良いと思います。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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