内閣改造と小泉進次郎さんの環境大臣

「第4次安倍再改造内閣」が発足ました。
毎度のことですが、安倍さんの内閣の構成は意図と意思がくっきり反映された「戦略絵図」のようで面白いな、と思います。

 

今回際立ったのは以下の3つ。
①自分の意図を明確に実現していける布陣(信頼できる人を集めました)
②「幅広い人員登用」という建前のもと初入閣者を増やし、意思決定のシンプルさを促進(大事なことは3人〜5人で決まりそう)
③小泉さんの力試し(相対的に軽い大臣職で、センシティブで難しい局面の仕事が任されました)

 

詳述するとあまりにえげつない書き様になるので控えますが、日干庚の守護神も忌神もあるような人はこんなふうに体裁よくモノゴトを断行するのだなぁと思いました。

 

それにしても、小泉さんにとってはなかなかシビアな人事なのではないかと思います。

安倍さんは国民に人気の小泉さんは邪険にできないけれど、必ずしも自分を向いておらず、扱いづらい小泉さんの登用には慎重であったはず。
そもそも実績の乏しい中で時期総理の呼び声が高いことにも問題意識を持っていました。
その結果が
原田現環境相原発汚染水について波紋を呼ぶ発言をしたこのタイミングでの小泉さんの環境大臣登用。

 

どの大臣職も簡単ではないと思いますが、
今回の環境大臣職というのは、
国民にいい顔をしていては仕事が成らず、
仕事を成せば国民に嫌われるリスクもある、困難な職務になります。
それでいて、大きな活躍の機会の少ない、地味で目立たない職務でもあり、
これまでのようなパフォーマンス先行で支持を得られるようなお仕事にはならないだろうと思います。

 

小泉さんは事前に環境大臣を打診され、公表前に承諾していたようですが、
その承諾を待って計画的に原田さんがあの発言をしたのであれば、
「やられた!」と小泉さんは思ったかもしれません。

 

しかし、
こうした局面を無難に乗り切ることができれば評価を上げますし、
メディアで常に指摘され続けている実績不足というその評価を上げる機会を与えたという面では「本気で育てる」という意図のもとでの人事ともいえます。

 

また、そうした苦しい仕事で鍛えられるとか、
気の毒がられることはあっても周りに妬まれずに済む、という面ではよかったという見方もあります。

 

人気のある政治家の足を引っ張るのは実績不足と人の妬みであるということを認識した上でのこうした登用であれば、
ある意味「あっぱれな人事」といっていいかもしれません。

 

河野さんがそうであったように、
内閣に入れば当然、首相批判や持論は心のうちに留めて臨む必要があるわけですが、
そうした面でも試されることになります。

 

時期総裁選に名乗りを上げられるかどうか、
国民の人気に見合う実力があるかどうか、
小泉さんにとっての勝負が始まった感じです。
次の総裁選に向けて、また少し、政治が楽しくなったように思います。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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