都会と地方、上格と下格、生まれ育った場所の影響

安倍晋三首相の連続在職日数が明日でで2799日となり、歴代最長を記録するそうです。
ちなみに、それまで連続在職日数が最長だったのは佐藤栄作元首相、次いで桂太郎元首相。

彼らはみんな山口県の出身で、つまりは長州の出身です。
こうしてみると、「長州すごいな」と思いますがどうでしょう。

先日「カエルの子はカエル」ということを書きましたけれど、
「生まれ育った場所」の力というのも確かにあるのだろう、ということがこうしたことから感じられます。

生まれ育った町というのは確かに人格形成に大きな影響を持ちます。
よく、「東京人は根無し草」などといわれますけれど、
人口の多い町、都会というのは人とのつながりが浅く希薄で、
「自分を出す」より「自分を殺して人と合わせる」ということのほうを推奨される傾向にあり、
さらにはいろんなものが整えられているので、いわゆる胆力というのが育ちにくいという地域性があります。

よって、「使うほう」、「支配者」からすると、そういう人口の多い町で育った人というのは便利でラクに扱える優良な人材となります。

一方、地方というのは相対的に人が少なく、人とのつながりが強固にして深い。
人が少ないと「目立たない」ということがなく、何かしら「自分を出す」ということが求められます。

「求められます」と書きましたが、地方というのは黙っていても誰かしら見ているもので、
ゆえに孤独が少ないともいえますが、一方で、悪いことや秘密というのもあっというまに広まるもの。
よって、環境によって「自分」というのを見つけることができるという面もあります。
その結果、自分が育ち、エゴが育ち、自分の信念というものが自然と出来上がっていくのが地方の地域性。

よって、「使うほう」、「支配者」からすると、面倒なことこの上なく、その延長線上において「放っておいてやるから逆らうな」という地方分権が進んだわけです。
なお、地方というのは自営業の人というのも多いですが、これは「働ける大きな会社がない」というのもさることながら、「人に使われる」という性質が地方では育ちにくいということであろうと思います。

もちろん「都会」「地方」だけですべてを語れるわけではないですし、
都会にあって胆力の備わった人や、地方にあって「人に使われやすい」人というのもいます。
あくまでこれは「傾向」のお話です。

さて、いわゆる「上格」「下格」というのがありますけれど、
上記における「都会向き」「人に使われやすい」人というのが上格であり、
上記における「地方的」「人に使われにくい」人というのが下格であるともいえるように思います。

その意味では、上格であれば身弱のほうが活かしやすく、下格であれば身強のほうが活かしやすいといえるかな、と思いますがどうでしょう。
身弱であれば人に使われることに抵抗なく、人に使われないなら身強のほうが活かしやすいですね。
これは、従化五格において身弱をもって最良とするといわれることを考えると理解しやすいだろうと思います。

ちょっと変な話で恐縮ですが、
都会というのは「モノをバラまけばそれに群がり、さらには這いずり回って拾い尽くす」という人がたくさんいて、
一方で地方では「モノをバラまく人を警戒するので人が寄り付かなくなる」のだそうで、
実際、私が生まれた町ではタダでものをもらうと白い目で見られ、
私が住んでいた新宿とか豊洲では、そういう「無料配布」がけっこうあちこちで行われていました。

今住んでいるのは神奈川県の川崎ですけれど、それでも確かに「バラ撒く人」に群がる都会的な人がけっこういます。

私が生まれたのは地方の町だったので、そういうのを見るとつい「見苦しいな」と思ったりしますけれど、
都会というのはそういう、「誰かの尻馬に乗る」という生き方のほうが穏当に生きていけるものかもしれません。

こうしたことを大きな枠組みでいえば、
平和期においては、尻馬に乗る人が穏当に生きていける、
動乱期には一癖もふた癖もある人が活躍する、ということでもあり、

環境でいえば、
政界や芸能界のような場所は動乱的な環境なので地方出身者のほうが活躍しやすく、
一般的な組織・集団であれば都会の人のほうが生きていきやすい、ということで、

自分に合った生き方・環境を選ぶのが一番良いのだろうと思います。

ちなみに、小泉元首相は横須賀市の出身で、横須賀市は徳川家康の領地だったので「都会」にカテゴライズされますね。
その都会出身の小泉元首相がなぜ政界において長期にわたり活躍できたかといえば、
あの方は命式そのものが動乱的(金性一気格)だったからだろうと思います。

よって、生まれた町の都会・地方の差異についてこんこんと書きましたけれど、当然宿命の要素というのが大きく影響することはいうまでもありません。

⭐︎人には「才人」「徳人」という区分もあります。
こうした区分を念頭に、平和期に頑張るか動乱期に頑張るかを考えていくことも必要と思います。
https://note.com/kinugyokutoan/n/n17fc490c5c13

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Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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