中庸と一極二元の大切さの話

算命学を学び始めたばかりの方に多い傾向、思い込みとして、以下のようなものがあります。

○身強や天将星が「良い」と考える。
○エネルギーは高い方が「良い」と考える。
○格に入っていることが「良い」と考える。
○下格より上格のほうが「良い」と考える。
○相剋より相生のほうが「良い」と考える。
○宿命中殺があることを「悪い」と考える。
○天中殺を「悪い」ものと考える。

 

…別に本人がそう解釈して自分が元気づけられたり勇気づけられたりするのであれば、それをとやかくいう必要はないのですが、
そういった誤った解釈、恣意的な解釈をもって「算命学」であるとして、他人に説いたりアドバイスをしたりするのはいかがなものかと思います。

 

「学び始めたばかりの方」と書きましたが、実際には何年も、ときには何十年も算命学を学ばれているはずの方がそういう意識でものを言っておられたりすることもあります。
そうした発言を訊くと(読むと)、以前は残念に思ったものですが、最近は「残念」を通り越してときどきイラッとします。すみません。

 

何かを「良いもの」だと考えるのは良いことのようですが、それは反面、何かを「悪いもの」だと考えることに通じます。
また、何かを「良いもの」だと考えることはその「良いもの」の裏面にある「悪いもの」を見落とす危険も孕んでいます。
逆もまた然り。

 

そもそもですが、
算命学(及び東洋思想)において最も尊ぶべきは中庸であり、その視点があれば上記のような誤った考えにはならないはずなので、
上記のようなことを考える時点で算命学を説く入り口にも立っていないのではないかと考えます。

 

前に、先生から言われたこととして、
「学ぶことを急ぎすぎてはいけない」ということを書きましたが、
それと同じく大切にしている先生からの言葉に、
「人の命式を観るときは中庸の視点を忘れてはいけない」
というものがあります。

 

これは言い換えれば、
一極二元の思想・視点が身につくまでは命式を見てはいけない。
一つの命式を観て、最も陰転した姿と最も陽転した姿の両方を見通すことができなければ命式を観てはいけないのです、
ということでもあります。

 

どんな命式にも、陰転もあれば陽転もあり、命式一つをもってその吉凶の本質を語ることはできません。

そうした大前提を無視して自身の命式の美点を取り上げ我田引水に解釈することは本質を欠きますし、
自分の価値観で星の良し悪しを語るなどというのは本質を欠くばかりでなく本質を大きく歪めることにもなり、厳に慎むべきであろうと考えます。

 

算命学で人の命式を拝見するにあたっては、最低限、臨位までを修めておくことが望まれます。

 

師範科→臨位→歳位→周位→ 咸位→東位→孔位→曲位→黄位→紫微位
高尾宗家が紫微位、清水南歩先生が黄位だそうです。

 

学校や先生にも寄りますが、技術的なことはだいたい師範科で学び終え、その後は知識や学理、技術を如何に自在に活用するかという世界に入っていきます。
しかしそのように学びを重ね、位を昇ってくよりも大切なことが中庸であり一極二元の思想・視点です。
(通常は、位を昇ればすぐそうした思想・視点は身についていくものですが、必ずしもそうではないことがけっこうあったりもします。)

 

ちなみに、私は同じ命式や同じ内容であったとしても、人により伝え方を意識的に変えています。
これについてたまに「あの人には厳しいよね」というようなことを言われたり、これをもってその人を嫌っていると誤解されたりすることもあるのですが、
こうした使い分け、伝え分けは、ひとえに中庸を保つこと、一極二元の視点を保つことを目的としています。

 

また、「算命学を伝える相手」と「算命学を共に学ぶ相手」についても、使い分け、伝え分けをすることがあります。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

4 件のコメント

  • こんばんは。
    金鳥玉兎庵さま
    最近、この⦅中庸、一極二元⦆の思考がいかに大変かと思い知らされてます。=未熟と、言う事です。
    ブログで、よくこのお言葉を拝見するので立ち止まり振り返る機会を与えて下さってありがとうございます!
    何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」だと深く考え認識したいと思います!

  • おはようございます。いつもありがとうございます。金鳥さんの言葉は深くて魂に響きます。丁度、今もやの中にいて、貴方はこうだからこうすべきということにすごく反発しています。中庸とは自分の宿命を生きる。わかります。しかしなかなか実行するのに勇気がいります。しかし、きっといつか出来るようになると信じてます。かんさく星が強いせいかなかなか素直にきけません🙏これもありかな⁉️と納得してます。算命学の鑑定士も色々ですね!
    金鳥さんは私にとって高嶺の存在です✨文章力がいつもなくて申し訳ありません。関東の方は寒いですか?では、また

  • のんちゃん
    こんばんは!
    一極二元、難しいですよね。
    でもこの視点を得るとすごく楽にもなりますし、魂の次元が上がるといわれます。
    こうした自然の法則、自然の摂理を知ることで、禍が顕現することがなくなるともいわれます。
    精進していきましょうね、お互いに。

  • くろねこさん、こんばんは!
    関東も寒いですよー、大寒ですしね笑
    「あなたはこうだからこうしなさい」は、そうしなくてもいいと思います。
    それを記憶に残しつつ、好きなことをしているうちに何か壁にぶつかって、その「こうしなさい」を思い出したらやってみれば良いのだろうと思います。
    鑑定士、占い師のいうことを鵜呑みにする必要はなく、一つの指針として自分の中に持っているだけで良いと私は思います。
    その指針が本当に算命学の本質を捉えた指針であれば、どこかで必ず役立つ時が来ると思います。

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