『出雲と大和』展から分かること

年始から観にいこうと思っていた『出雲と大和』展に行ってまいりました。

 

今年は最古の日本正史🇯🇵である『日本書紀』の編纂1300周年なので、その記念事業の一環だったよう。
2012年には古事記編纂1300周年があったばかりで立て続けにこうした日本の源流を辿る記念行事があるのも何かの意味があるのではないか?と思わなくもないですが、
それはさておき、「日本」という国の輪郭を捉え、改めて認識するにはとても良い展示会だったように思います。

 

この『出雲と大和』は、その2つの場所に象徴される陰陽二元論を中心に展開されています。

 

天の神々が司る世界=出雲=「幽」=陽
地上の天皇(すめらみこと)たちが司る世界=大和=「顕」=陰

 

通して見終わってみると、
今なお人間の世界は天皇を中心としたオモテの世界たる東京はウラたる出雲に支えられており、
古来本質はオモテではなくウラにあるといわれるとおり、実は出雲に象徴されるものが本質を握っているのではないか?
と感じましたがいかがでしょうか。

 

気になったものについていくつか書いておきます。

 

出雲大社御本殿の天井にある八雲之図の雲が「八雲」とありながら雲が7つしかないのは、不自然に開いているその空間に実は8つ目の雲があり、ウラたる出雲大社だけにその8つ目の雲は目に見えない=描かれていない、のでは?

 

出雲大社の文様は、元々二重亀甲有字紋であったわけですが、
亀甲紋は、北方=神の世界を守護する玄武を表象する紋であり、そこにさらに「有」=神在月の10月/十月を一文字にした「有」の字が入っているということは、やはり出雲は神様方の集う所であり天意を承る場所なのだろうと思いました。

 

③銅鐸のような祭祀に使われるものは圧倒的に出雲寄りの場所で発掘されており、神世を司る出雲と人世を司る大和との役割や位置付けの違いがくっきりと見えて興味深かったです。

 

④様々な出土品にはかなり豪華で希少なもの、ペルシャなどからの渡来品と思われるようなガラスの器や、金銀で作られた豪華な首飾りや耳飾りなども多くあったのですが、
これらが副葬品とされたことについて、「古代人の迷信によるもの」と片付けてしまうのは誤りで、それには深く尊い意味があるのだろう、などとも思いました。

 

ちなみに、古代日本語の「よし」「あし」というのは、道徳的善悪や哲学的善悪をあらわすものではなく、
生命力に満ちた楽しい生活をもたらすものが「よし」とされたのだそうです。

現代の感覚ではなかなか捉えにくいですが、人間の根源的な「生」についてより忠実であったのは恐らく古代人の方で、その考え方は算命学を学びその宿命を消化していくうえでも参考になる点ではないかと感じました。

 

なお、この『出雲と大和』展を見終えてガラリと変わったのは、天照大神の存在の意味です。

 

この展示会はそのタイトルにおいて出雲が先にあるとおり、出雲の方によりフォーカスした内容になっていて、その本意はウラの力の復権を示すのか?という印象を強く受けたのですが、それは一方ではオモテの神たる天照大神の存在についてもその輪郭をくっきりとさせたように感じました。

 

※これに先立って、実は神道と日本の神話史の復習もしました笑

読んでいたのは画像の本。
今さら感満載なタイトルで恐縮ですが、この人の本はいろいろ気を配ってくれているので全体観をもって読むことができます📚

 

なぜ展示会に行く前に復習していたかといえば、
日本書紀成立1300年にあたる今年の意味を考えるため。
ちなみに古事記編纂1300年記念は8年前でした。

8年前といえば自民党が3年3ヶ月ぶりに政権を奪還した年ですが、実はそれ以上に大事な意味があります。

古事記周年事業、生前退位、新天皇即位、日本書紀周年事業…
これらがこの8年の間にあることの意味。

大事な期間が始まっています。

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Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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