干合変化しない人の結婚に向けた出会い

日干庚の人と日干己の人というのは、干合しても変化しない人です。
なので、結婚に向きにくい(嫁いでも相手の家に染まれない、相手に合わせられない)といわれます。

とりわけ庚は陽の金性なので、
男性的ではっきりぱっきり頑固なこと鋼のごとし、
情に流されることなく物事を理詰めで考え、
武器の干なので動乱期において戦いに強い行動力と攻撃性を持ち、
推進力は抜群ですが、ちょっと怖いと思われる面もあります。

陽の鋼は鋼材なので、それを武器なり刃物なり、祭祀に使う法具などに加工するには火で鍛えられる必要があります。
よって日干庚の人が役立つ人物になるには、鍛えられること、試練が必要といわれます。
これを命式でいえば、そこに丁(人工の火)があるとということで、
庚が丁で鍛えられると(火剋金)、世の中で役立つ人になります。

鍛えられることで、
頑固で攻撃力が強くてちょっと怖い質が、人の役に立つ武力となる感じ。
立派な武人として義を生きるお手本のような人になれることもあります。

一方で、
鍛えられないと、人を傷つける方向に向かうので、注意が必要ともいわれます。
理を振りかざしながら、その方向が手前勝手なものであれば、役に立たないばかりか人を傷つけ敬遠されることになる、そんな感じです。
よって、もし日干庚で他に丁とか丙がなければ、意識的に試練を取り入れるようにすることが望まれます。
「若いうちの苦労はお金を払ってでもしろ」
と言われますが、まさにその言葉が当てはまります。

先日、そんな日干庚の女子から、
「結婚したいんですけど」
と、相談されました。
頑固でわがまま、理詰めでモノを言う、
ちょっとこわいタイプの女の子です。
鍛える丁もそれに代替する丙もなし。
ただ、今現在、丁の大運にあるので成長のプロセスにいるかもしれません。

こうした相談に対して、
私はまだ明確な答えを持ち合わせてはいないのですが、
乏しい経験からのアドバイスであることを前提にお伝えしたのは、
「日干乙の男性に絞って相手を探してみてはどうでしょう?」
ということ。

庚は変化しませんが、乙と干合の関係にあるので引き合います。
乙は陰の木性、群生する草や花といわれる干です。
群生する協調性があり、踏まれても伸びる忍耐強さがあり、よって内面は頑固であるものの、可憐に咲く花のような愛らしさと相手に合わせる柔らかさがあります。

庚との相性でいえば、
草花なので激動の時代にあっては弱々しくあるので、鋼の強さは頼り甲斐があるように感じられる、
一方、庚から見れば乙の草花は一服の清涼剤的な憩いの場所になる、そんな関係です。
(金剋木と庚は乙を剋す関係になりますが、干合はすべて相剋の関係で、相手の魅力に参る=相剋と捉えることのできる関係です。)

「頼りなくないですか?」
と、いかにも庚さんらしい指摘がありましたが、とりあえず試すように言いました。

干合しても変化しない場合、
その惹かれ合う相手というのは「遊び」がない分、ピンポイントになるように思います。

(まして鍛えられてなければなおさら)
なので、日干庚なら日干乙に絞り込むのが良いのではないかな?と思った次第。

なお、これは、私が日干己(干合で変化しないもう1つの干)で、干合しない相手とは付き合ったことも惹かれたこともないためそう助言したものですが、実際のところは分かりません。
なので、今後検証していく予定です。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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