パウル◦クレー展のために、雨のなか訪れた兵庫県立美術館。
海も山も近いこの美術館は、たぶんもっとピカピカの天気であれば、もっと素敵なのかもしれませんが、
それでも私はこの、雨のなか人気(ひとけ)の少ない美術館で心地よい時間を過ごしました。
雨のおかげで人が少ない美術館、
それってまるで「雨の日の読書」のように心地よく。
セール中のデパートを思わせる東京都心の美術館に慣れている人にとってこんな静謐な空間で芸術を鑑賞できるのはまさに至福であり、
多少負担感のある距離であっても、喜んで足を伸ばされるだろうと思います。
斯くいう私も、
「これはクセになりそう」な体験に、
改めて関西に拠点を設けねば…と感じました。
しかも今回はパウル・クレー展。
パウル・クレーという画家は、
印象派の終わり頃、キュビズムの最初のあたりの展示会でときどきその作品を拝見したことはあったものの、詳しくは知らない画家でしたが、
今回、その初期の作品から晩年の作品まで、
そしてその生き方と思想に触れる機会を得て、
なぜ、こんなにこの画家に惹かれていたのか?
そしてなぜ、線描を重視するこの画家の作風が気になって仕方なかったのか?
…の問いが氷解しました。
なぜ、私がパウル・クレーに惹かれたのか?
…の理由は、この人がバッハのフーガを愛する音楽家としての顔を持つ、リベラル・アーツの担い手=調和の担い手であったから、
そしてなぜ、クレーが線描を重視するのかといえば、この人は画家というよりもむしろ思想家であるからだろうと思います。
算命学を考えるうえでもバッハのフーガはとても参考になるものですし、
占術というのはリベラル・アーツの一分野であり、算命学も森羅万象を支配する「調和の学問」といえ、
つまりこの方の世界は算命学と重なる部分が多いのです。
フーガとは、繰り返される旋律において、すべてのパートがメインと脇役の役目を変えながら転調していく音楽ですが、
それって六十干支のなかで次元を上げながら繰り返される、陰陽の循環、十干の循環、十二支の循環に通じていて、
そのフーガを愛する画家が宇宙を描いたのがクレーの作品であるなら、惹かれないほうがおかしいわけで。
音楽の調和や宇宙の調和に興味がある方であれば、ぜひ観ておかれることをお勧めします。
ちなみに、只今は兵庫県立美術館で開催中ですが、次は静岡なのでご都合のよいほうで。
ただ、兵庫県立美術館には建築家の安藤忠雄の作品展示があり、これもまた見応えがあります。
この展示を見て、
行かねば、淡路島!
行かねば、直島!
…と、思いました。
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