お盆、ということで実家に帰ってきて、
車を降りたらふわーっと蝶が目の前を横切っていきました
そして、不思議なほど長い間、あたりを旋回していました。
いつだったかも、こういうことがありましたが、
父が出迎えてくれたんだな、
…と、しばらくその蝶が飛ぶのを眺めていたのですけれど、
ついに私が家の中に入るまでその蝶はあたりを飛び回っていました。
昔から、日本では、
「死者は蝶に化身し帰還する。」
…といわれますが、
あれはきっと真実だと思う。
だって、
蝶が出迎えてくれるのはお盆やお彼岸のときだけだから。
そんなことを考えつつ、
あの苦しかった夏から10年経ったこと、
あれから1ヶ月余りで他界した父のことを考えています。
さて、以下、多少非常識に感じられる方もおられるであろう内容なので、閲覧につきご注意くださいませ。
ちょっと変な話なのですが、
このところ、
父が他界して、私は父から神通力のようなものを受け継いだんじゃないかな?
それが算命学に向かうことにつながったんじゃないかな?
…ということを考えています。
アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』の犯人は、
死刑執行の場面に居合わせたために、殺人犯の神通力のようなものを受け取った、
そこから殺人へと駆り立てられていくのですが、
(但し、殺人の対象は、法律が裁くことのできなかった悪人で、その殺人は正義の殺人でした)
どんな神通力であるかは人それぞれながら、
そして神通力の数は決まっていて、
建築物を造るとか、
世の中を良くするとか(アガサの正義の殺人はもしかしたらこれ)、
美しい音楽を奏でるとか、
未来を切り開くとか、
過去を掘り下げるとか、
…そういう神通力の種類と数は決まっていて、
人間というのは、
その神通力を持つ人の死に立ち会ったときに、
その神通力のようなものを受け取ることがあって、
その神通力を受け取った人というのは、
その能力とともに、
それを使う役目に駆り立てられていくのではないか。
ちなみに、父はバリバリの鉄鋼マンで、
プラントや鉄道の大きなプロジェクトをマネジメントする仕事をしていたので、
算命学とは縁もゆかりもありません。
もっといえば、
団塊の世代らしい唯物史観的な思想の持ち主であったので、
私の知る限り、占いの類にはまるで興味を持たない人であったと思います。
ではなぜ、
父の神通力を受け取って算命学に向かったのではないかと考えているのかといえば、
数百人、ときに数千人規模のプロジェクトを動かす際の人物像とその人物の顛末を見抜く力が尋常ではないといわれていたこと、
また、何が必要で何が必要ないかを瞬時に捉えることができたその眼力、
あるいはプロジェクトの展望を見極める洞察力が伝説的であったとさえ言われていたこと、
現象や人の動き、集団の動き、あるいは動物の動きから、
え?なぜそれが分かるの?
…というようなことを的確に察知することができたこと、
子供の頃は、それが「大人であれば普通なんだろう」と思っていたそれが、
そういう神通力のようなものであったのだということに気づき、
最近は、自分が「あ、これはこうなる」と感覚的に捉えることが実現していくその様子を眺めつつ、
父のその神通力のようなものが、
ああ、あれはこういうことだったのだな、
…と、分かるような気がするようになったからです。
算命学を学んだから分かるのですが、
父の本来の役目は、
鉄鋼会社でバリバリ働くようなことではなかったし、
もっといえば都会に出てきて栄達を目指すことでもありませんでした。
父はそういう人生を歩んだ人でしたが、
父の宿命から見える父の役目はそんなところにはまるでなくて、
そんなふうに、本来の役目とは異なる人生を歩んでいると、人間は六旬目を越えることができません。
六旬目というのは50代から60代に誰しもめぐりますが、
本来の役目に取り組むことなくその時期を迎えるとこの世界に身体を維持することができず、
他界してしまう。
そしてそうやって他界した人は、
後の代の人にその役目を申し送りとして残していきます。
さて、
その申し送りの印はさまざまですが、
その印の一つに干支の遺伝があり、
私は父から干支を受け継いでおり、
そんなふうに申し送りを受けるときには、
それに必要な神通力のようなものも、
一緒に添えられているのだろうな、ということを考えています。
つまり、
その干支という鋳型がその神通力を受け取るための器であるのだろうと思うのですが、
このところ思うのは、
申し送りを受ける前においても、
その干支の質、能力というのはささやかには感じられ、多少は使うこともできるのですけれど、
本格的に稼働するのは、
その申し送りを受けた後、
つまり、
前の代の人が役目を果たさないことが確定した後、
=前の代の人が他界した後
…なんじゃないかな?
ということを考えていて、
それは、冒頭のアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』の話に通じています。
そしてそれは例えば算命学における、
家系は樹であること、
そして家系おける命の循環の話にも通じています。
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