「家系」が示すものと、複数の勉強が必要な理由

このところ、韓国の方が書いたラテン語についての本を読んでいました。

『教養としての「ラテン語の授業」――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流』…という本。

正直、ラテン語に興味を持っていたわけではまるでないのですが、
たまたま、美しい表紙に目がとまり、

「 西洋文明の根源であるラテン語を通して、歴史、文化、宗教、恋愛、経済を学ぶ」
…という説明に惹かれて読んでみたら、

まるで、イタリアを旅してきたかのような読後感で、
積んだまま未読の本を棚上げにして読んでみて、良かったな、と思いました。

内容もさることながら、ところどころ挿し入れられたイタリアの写真が素晴らしく、
そのおかげもあって、時間と距離の両方をまたにかけた立体的な読書体験が出来ました。

「カルペディエム」などの、ラテン語による成句は、海外映画・海外ドラマなどで良く出てきますが、
そういうラテン語に触れられるのも興味深かったですし、
言語というものの構造が、文化や人間の性質を育むのだということに気づけたことも、意義深かったと思います。

さて、その本の後半、
「国」という概念はいつから生まれたか?ということについての説明がありました。

その本に寄れば、だいたい15世紀ごろにイタリアの「都市国家」が発生して以降であり、
それまでは「どの領主の所属か?」「誰の民か?」「誰の民族か?」という観点で人間の集団を捉えていたのだとか。

そういえば、日本においても「日本」として国が認識されたのは、徳川幕府以降、
もしかすると、中央集権的な体制が確立した明治以降という見方もあり、
それまでは、イタリア同様、「どの領主の所属か?」「誰の民か?」「誰の民族か?」という観点で人間の集団を捉えていました。

それでハッとしたのですが、
算命学における「月支」、いわゆる「家系の柱」における「家系」というのは、
この「どの領主の所属か?」「誰の民か?」「誰の民族か?」という、そのことを指しているんですね。

そして、いわゆる月支が壊れている人や中殺されている人は、
その「領主」や「民族」という枠組みの中では生きていきにくい。

そのことに気づいて、元々予定していた今年の「語学力強化(真面目に英語を勉強する)」への意欲に火が付きました。

なお、その『教養としての「ラテン語の授業」――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流』…という本を読むと、
真面目な勉強をしたくなります…ので、余力のある方はぜひご覧くださいませ。

真面目な勉強とは、真理と本質につらなる学術的な勉強と、それを深めるための語学の勉強のこと。
今、この本を読んで本当に良かった。

学術的な勉強はともかく、「語学ですか?」と思われそうですが、
自国語以外の語学を学んでいると、「複線的な思考」が身につくので、物事をより立体的に捉えることができるようになります。

ちなみに、昨年の害の年は、いろんなことにイライラしていたのですが、
語学の勉強に気持ちがシフトし始めて、大分、そのイライラが解消してきました。

そして、それと同時に、勉強している人との距離がどんどん近くなり、
勉強しない人との距離がどんどん遠のいていく…そういう面でもイライラしなくなったのかも。

車騎星が金生水と龍高星に流れ込むと、攻撃性が学びで消化されるんですね、きっと。
算命学だけで消化できなかったのか?…ということでいえば、
西方が対冲なので、1つではダメだったんだろうと思います。

もちろん、天報星だから、というのもありますが。

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