VUCAの時代に算命学

最近の時代の風潮をもって「VUCA(ブーカ)の時代」といわれるのだそうです。

V volatility 変動性変化が激しい時代
U uncertainty 不確実性 この先どうなるか分からない時代
C complexity 複雑性 様々な事情が絡み解決が困難な時代
A ambiguity 曖昧性 物事の因果関係がはっきりしない時代

確かになぁと思う反面、私の学生時代には既に「複雑系」という言葉がクローズアップされ、塩沢由典先生の『複雑系経済学入門』などは、就職活動をしている学生の必読書みたいになっていましたし、
変動性やら不確実性、曖昧性というのは、「未来」の一側面であるので、そういたことをもって今更大仰に騒ぎ立てることでもないだろうとも思っています。

さて、算命学という観点でいえば、
確実性の中に在った方が活きる人と不確実性の中に在ったほうが活きる人がいて、
複雑性を巧みに操ることができる人もいれば複雑性を解しない人もいて、
変動性をチャンスにできる人もいれば、不変性こそ堅守すべき人もいます。

曖昧性、モノゴトの因果でいえば、そこに知恵があれば基本的に誰しもが読み解くことができるものでもあり、
結局は命式にあった環境を選んで身を処していくのが良いでしょう、ということになります。

人間というのは、陰占の環境を星図に応じて生きることで安定的発展に向かうことができるといわれます。

例えば、適切な環境において星図に応じていれば、
動乱の中にあっても安定していられるものでもあり、その姿は他人から見れば決して安定になど見えないとしても、当の本人は安定していたりします。

あるいは、不適切な環境において星図に応じずにいれば、
他人から見れば全き安定と穏やかさの中にあるのに、なぜか本人がその環境に煩悶し、自分で混乱をつくりだす、ということもあるわけですが、
こうしたことがなぜ起こるのか?ということの答えが算命学にはあります。

先日、親に4億円の贈与を受けた人のお話を書きましたが、
それが例えば子丑天中殺の人であれば、父親からの恩恵は必ずしもプラスになりませんし、
学問より技術を身に着けてこそ世の中で活躍できる子供が、せっせと名門の学校に行くためのお受験をしたところで、長い目で見ればやはりプラスにはならないものと思います。

もちろん、
その「プラスにはならない」という経験を経ることで得るものもあるわけで、
全くダメ、ということではないですが、
人生を遠回りすることになるのは否めません。

そう考えると、
「VUCA の時代」において生き抜くための知恵とは、
己を知る知恵であり、その与えられた自分の人生の地図を読み解くための算命学であろうと思います。

…ちょっと手前みそな感じで恐縮ですが、そんなことを考えた次第。

ちなみに、ハーバード大学の MBA を修了され、グロービスを設立された堀義人さん(現在、グロービス経営大学院の学長)によると、
VUCA の時代に必要なのは、「Vision」、「Education」、「Dialogue」、「Action」の4つだそうです。
それも確かに大事。

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