「いい学校」の意味と教育環境、学習習慣

先日、ご相談を頂いた方から「やはりいい学校」に行かせるべきでしょうか?
…という質問がありましたので、そのことについて書いておこうと思います。

こういうことを書くと、
「いい学校」に苦労して進学された方や、お子様を進学させた方にはお叱りをうけるかもしれないのですが、

私自身は、
「いい学校」にいくことの意味というのは、
「いい学校」に通っている人、あるいは「いい学校」を卒業した人というのも、
結局「ふつう」だよね、ということを知ることにあるのだろうと思っています。

これは、「いい会社」とか「いい仕事」、あるいは「いい家」などでもかまいません。

そういう世の中一般にいおて、「すごい」といわれる傾向にあるあらゆるものについて、
それが「特別」ではなく「ふつう」である、という理解。

そういう理解を早い段階で得られる、ということのためであれば、
「いい学校」というのにいく意味というはあると思うのですが、
感覚としては、それ以上でも以下でないんじゃないかな?
…と、思っています。

学校があれているとか、先生がイマイチだとか、あるいは受験の困難を何度も繰り返すことから守りたい、とか、
いろいろあるとは思うのですけれど、

算命学という視点でみれば、
動乱型の子供であれば、荒れている学校でこそ存在感を発揮して光るだろうと思いますし、
龍高星のある子供であれば、そういうイマイチな先生を反面教師としておのずと適切な学びに向かうだろうと思います。
対冲などがある子供であれば、受験で失敗した先にこそ、新たな世界が広がるもので、
だとすれば、何度も失敗するほうが、実は何度も機会が得られるということでもあり、
むしろ良いのではないかな?
と、思ったりします。

大人が良いと思う環境、
世の中の人たち全般が良いと思う環境というのが、
必ずしもすべての子供にとって良い環境であるとは限りません。

このことは、大人になってみて、自分自身に合う環境というのが、
すべての人にとって幸せな環境とは限らない、ということを振り返ってみれば理解できるところだろうと思います。

「特別感」というのは、いってみれば「特に別けられる」感覚なので、
それが合うような子供であれば良いですが、そうでないとあまり良い作用にならないだろうと思います。

もちろん、一方で、お受験向きの子供、
「いい学校」で「いい先生」の教育を受けたほうが良い子供や、
何度も受験をするよりも、一貫性のある教育をしてもらうほうが良い子供というのもいます。

このあたりは、一つの要素だけを勝手に拾って判断できることではないのであまり詳しく書くことは控えますが、
いずれにしても、子供というのも個性があり、合う環境・合わない環境というのがあり、
もっといえば、苦労を子供の時期にするべきかどうか、というのも様々なので、

なんでも「いい学校」に拘らなくても良いだろうと思います。

ちなみに、
「公立(地元の学校)と「私立」「国立」と分けて考える親御さんが多いですが、
算命学という視点でいえば、「公立・国立」と「私立」という分け方になるだろうと思います。

これは、教育の方針が国策的かリベラルか、ということなのですが、
それも、合う合わない、というのがありますので、
もし、一生懸命子供のために学校を選びたいです!という場合は、そういう子供の資質に配慮した学校選び、教育環境選びが望まれるように思います。

なお、「いい学校」に入ることの意味というのはそれほど決定的なものにはならないと思いますが、
「いい学校」を目指して一生懸命勉強する、体系的に勉強する、ということは子供にとって大いに意味があります。

「子供はのびやかに育てましょう」などといわれますが、
「のびやかに」というのは、多くの場合、「野放図」につながるものであります。

安岡正篤先生によれば、
子供というのは幼少期からしっかり体系的に教育し、堅固な知識の城を構築するかのように育てていくと、
20歳になる前に、驚くような才能が発現し、大いなる活躍に向かうことが出来るのだそうです。

そう考えると、「いい学校」に行くかどうかは別にして、
体系的に学ぶ習慣、堅固な知識の城を構築するかのような習慣を身に着ける、という意味で、
小学校、あるいはその前からしっかり教育していく、ということには意味があるのだろうと思います。

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