命式から職業を断じることは出来るか?

先日、小泉進次郎さんの命式について、
「この命式は政治家のものではありません」的なことを言っている動画をたまたま目にしたのですが、
個人的には命式や持つ星で「この職業です」とか「この職業ではありません」ということは言えないだろうと思っています。

 

確かに、
貫索星は自営業の星、石門星は政治家の星、
鳳閣星は料理人や報道官の星、調舒星は芸術家の星、
禄存星は証券マンの星、司禄星は銀行員の星、
牽牛星は文官の星、車騎星は武官の星、
龍高星は冒険家の星、玉堂星は学者の星、

などとその象徴的な職業をもって語られることもあるのですが、
それはあくまでその星の本能の特徴を職業で表すならそういった職業に象徴されるというだけのことであって、その星を持つ人がその職業でしか光ることができないということではありません。

 

星が示すのはその本能、性質であって、
短絡的に職業に結び付けられるものではないだろうと思います。

職業というのはどんな職業であれ多面的なものです。

 

例えば政治家という職業ですが、
大衆を取りまとめてそれを一つの方向に導くなら石門星は確かに活かしやすいですが、
牽牛星が強いなら文官とコミュニケーションをとりながら役割を果たすとか、
司禄星が強いなら身近な問題をコツコツ解決していくことで役割を果たすとかいうアプローチもあります。

 

車騎星はスポーツ選手に不可欠などと言われますが、
例えばクルム伊達公子さんはあれだけハードな運動量をこなし、一度引退をしつつ復帰して長期にわたり第一線で活躍したテニスプレイヤーでありながら、車騎星はありません。
東から玉堂星、貫索星、調舒星と並んでいるその星図からは、テニスの正当な教育を受けて自分をしっかりと打ち出し、自分の生き方を世の中に発信するという形でその星を消化しているのだろうと思いますが、
そんな風に、職業というのは手段であって、大事なのはその手段をもってどう星を消化するかなんだろうと私は考えています。

 

現在の仕事と星の不一致について質問をされたり相談されることがありますが、
どんな仕事であれ、星を活かす方法はある、というのが私の考えです。
あくまで星の本能、要素を活かすことが大事であって、必ずしもそれが職業にダイレクトに紐付くものではないだろうと思います。

 

例えば、
貫索星の強い人は自分をしっかり持つだけの強さを備える必要があるし、
石門星の強い人は協調することを備えた方が良いです。
鳳閣星の強い人が自分を抑えてしまうとしんどいし、
調舒星の強い人は一人の時間が不可欠です。
禄存星が強ければ、貯金するより投資をした方が良いし、
司禄星が強いなら転職ばかりしていては光りません。
車騎星の強い人は体を動かし体験しなければ身につかないし、
牽牛星の強い人はプライドに見合う資格や職業などを早い段階で手にしておく方が良いです。
龍高星が強ければ、教わるよりも知りにいく探究心の方が大事で、
玉堂星の強い人は本をしっかり読んで学ぶことは必要ですが、
そうした本能・要素は多くの場合、どんな職業でも消化できます。

 

本人が「この仕事は合わない気がする」とでも言っていれば別ですが、
あるいは客観的にその仕事において行き詰っているのが明らかなら別ですけれど、
そうでないのに、
「この人にこの仕事は合いません」とか、
「この職業ではダメです」などと断じてしまうのはいかがかな、と思います。

 

小泉進次郎さんに話を戻せば、
この人が大政治家として大成するとは私も思いませんが、その子供が政治家として大成するための「つなぎ」の役割を果たすかもしれず、
あるいは本人も「大政治家」とは言われないまでも、一定の役割を果たすことは十分あるだろうと思っています。

 

人の命式は確かにそれはそれとしてあるのですが、
人の職業や家系における立場、
その置かれた場所というのも命式と同じくらい大きな意味を持ちます。
特に何代も同じ仕事を継承しているような家系においては、そうした置かれた場所を無視して命式を論じることは出来ません。

 

宿命通りであればラクに自然に消化できるところが、そこに矛盾があれば苦労や試練があるということであって、
矛盾が即否定につながるものではありません。

 

それは、歴代の総理大臣や大統領の命式を見れば明らかではないかと思います。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です