星図の示すものと人脈形成

星図というのは生きていく上で自分を取り巻く人たちとの関係を示しているものですが、
この星図が示すところの深い意味を知って、自分の人間関係をキレイに分類すると対人関係が圧倒的に楽になります。

 

この人にはどう対処するか、
あの人にはどういう言い方が良いか、
相手の星図を知らなくても、自分の星図からそれが分かります。

 

分かるどころか、戦略的に自分の人間関係や人脈を構築することにもつながるかもしれません。
実際のところ、星図というのは人脈形成のツールにとても有効で、この分類に沿って人脈をつくっていくと人生の展開が早まります。
人脈とはそれを分類し、アプローチ方法を知って初めて活きるものだからです。

 

単なる知り合いも、
星図のカテゴリし直してみるとそれが「人脈」として機能するようになるかもしれません。
…….

以下が星図だとすると、
①〜④は自分の人生を取り巻く人たちを示しています。

☆①○
③○②
○④○

①は父親、目上、上司
②は母親、同僚、兄弟、友達、後継者
③は配偶者、補佐役
④は子供(後継以外)、目下、大衆

こうした説明だけで分かりにくいのは、
同僚と補佐役は違うのか?
母親と兄弟、友達が同じなのか?
ということで、
算命学の考え方の中でも、
初期の段階でつまづく現代の感覚ではとても理解しにくいところの一つです。

 

知らなくても丸暗記すれば良さそうなものですが、その意味を深く知っておくと理解の幅が広がり、さまざまに応用できるので整理してみました。

 

命式のカタチを理解するときにイメージすると良いのは戦国武将や江戸初期の将軍家を描く時代劇です。

 

①命式の北方に位置する父親というのは家系の上方にいて自分の絶対的上にいる存在で、自分が成長するにあたり壁となる存在です。
甘やかしてはくれませんが、自分はその存在を継承していく立場にあり、そこには服従と安堵(承認、保証)の関係があります。
否定することもできますが、それは自分のルーツを否定することにもなるので、それをするには準備が必要です。

 

②一方、母親というのは自分を生んでくれた存在ではありますが、その母親に他にも子がいる場合は必ずしも自分を生かしてくれる存在になるとは限りません。

例えば伊達政宗の母親が次男小次郎のために政宗に毒を盛ったり、徳川家光の母江(ごう)は次男の国松に将軍職を継がせようとしたことを思えば分かりやすいかと思います。

また、自分の後継者というのも自分さえいなければその地位に上れるわけで、やはり自分の地位を脅かすことにもなります。
戦国時代、父親殺しは枚挙に暇がないことを思えばこれも分かりやすいと思います。
よって、東方は自分の立場を狙うものの位置です。

これはポジティブに考えれば切磋琢磨する相手でもあり、試練を与えてくれる存在でもあるので「友達」でも間違いではありませんが、本質的には自分に対して弓引く可能性がある存在の場所、それが東方といえます。

 

③よって、その逆の西方は、絶対的に自分を支持する存在、サポートしてくれる存在、自分の難事に体を張って助けてくれる存在です。
自分と一連托生の存在が西方で、だから配偶者や補佐役の場所とされます。

補佐役について、組織で働いた経験のない人にはイメージしにくいかもしれないのですが、
長が部下を束ねるときは必ずそれを補佐する人がいて、そのは長がたとえ誤ったことをしたり言ったりしたとしても(それを内側で諫めたとしても)、それを支持しサポートするのが役目であり、その立場にある以上、自分に弓を引くことはない存在ということになります。

 

ちなみに、東方の存在が自分に弓を引いたとしてもそれはそういう役割で道理にかなったことなので、それには感謝すべきです。
きちんと備えをすべきということでもあります。
一方、西方の存在が自分に弓を引くとすればそれは道理に反することなので、離れるか厳しく罰するかが必要となります。

 

④南は一般的に子供や目下の位置とされますが、実際には自分が何か行動を起こすその対象や顔の見えない存在を示します。

例えば小説家なら読者が南の存在ですし、
料理人なら客が南の存在です。

子供とそれらの存在がなぜ同じなのかといえば、子供は黙って親のいうことをきくしかない存在だからです。

現代の子供尊重の社会では理解が難しいかもしれませんが、ここでも戦後時代をイメージすると、何人も、場合によっては10人近く子供がいる場合、その子供たちというのは父親を見上げ、言葉を待つしかありませんでした。
後継であれば東方なのでここでいう子供は後継以外の子供です。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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