一気生成格に関するあれこれ

年月日の干支がそれぞれ同じになる命式を一気生成格といい、全部で9種類あります。

 

9つの干支は以下のとおり。
甲戌、乙酉、丙申、丁未、戊牛、己巳、庚辰、辛卯、壬寅
(セラファムさんのブログでは癸亥も入れていますね)

 

例えばこんな命式です。
甲甲甲
戌戌戌

 

それぞれの詳しい意味はぐぐるとあれこれ出てくるので割愛しますが、
これらに共通するのは、同じ干支が3つ重なるので、とても偏った気の人生になるということです。

 

思考・空間が一気になって偏り、
行動・現実も一気になって偏るので、
成功する人は途方もなく成功する反面、
没落する人も途方もなく没落する、
極めて両極端な宿命を生み出します。

 

このうち有名なのは甲戌で、「日殺三重」というのですが、
「平凡な人がお城に入るほどの出世をする(凡夫入城)といわれ、上皇后美智子さまが、

甲甲甲
子戌戌

と、ほぼ日殺三重の命式で、
まさに初の平民出身の妃として平民からお城に上がられました。

 

この命式の人は、
「全てにおいて人に頼り人のいうことに従うこと」
で、宿命が稼働するといわれることを考えると、美智子さまは恐らくそのように生きてこられたのだろうと推察いたします。

 

これ以外に特筆すべきなのは戊午と己巳。
この2つはそれぞれ天将星なので、
これが年月日並ぶと三天将になります。

 

天将星は1つでも消化するのが大変なのに、3つもあると、
「死ぬほどの試練」
「困難の極み」
を、経験しなければくぐもったような人生にもなります。

ちなみに、両方とも三天将でいずれも険しい道を通らなければ発展には向かえないのですが、
戊午は陽干支、己巳は陰干支なので、
戊午のほうが減るべき試練はより厳しく、得られる発展はより大きなものになるといわれます。

 

…と、ここまで書いてきましたが、
実際には一気生成格のような人はほとんどいないともいわれています。

美智子さまですら、一気生成格の日支破格で完全格ではありません。

 

なぜか?
といえば、これだけ偏ったような宿命の場合、成人するまで育つことは稀であるためだそう。

 

新興の算命学の学校などでは、確率論で算命学を語っているところもあるようですが、
算命学が統計学ではない、
確率論で語れるものではないことの証左がこうしたところにあります。

 

確かに、
日殺三重の凡夫入城の宿命の人がゴロゴロいたら、お城がお城として機能しなくなってしまう感じもあります。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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