「中弛み(なかだるみ)」への対処法

引き続き、仕事関連のお話です。
あれこれと並行してやっていると、多忙の中にも気づくことが多く、
忘れないうちに書いておきます。

実践算命学…ということでご容赦くださいませ。

さて、いかにこっそり非正規で立ち上げたはずのプロジェクトでも、
実際に動き出すと、気づけば正規のプロジェクト扱いとなり、
勝手にメンバーを増やされるとか、オブザーバーが増えるとかいうことはよくあることで、

そういう事態に備えて、
いかに船が山に登らないよう準備しておくかが大事なのですが、
多少うまくいく感じが出てくると、
そういう外部起因による問題よりも厄介なのが、当初メンバーが調子に乗ってくる…という事態です。

とりわけ、今の私のように、壮年期身弱で、
出来るだけ、他人を立てて、他人を持ち上げてプロジェクトを動かしている場合、

ここでいう「他人」というのは、当初より信頼・信用して選んでメンバーに入れている人であるのですが、
そういう人でも、多少調子に乗る、というか不遜になる、ということがあるもので、
そういう事態において、いかに関係を壊さずプロジェクトを維持するか?
…という問題にぶちあたります。

このあたりは、立場の強弱とか職位の上下とか、いろんな要素が絡んでいて、
実際のところをは、調子に乗るとか不遜になるとかいうのではなく、
関係が深まっていくことによって単に「遠慮がなくなってくる」ということが原因かもしれないのですが、

いずれにしても、
こちらとしては相手を尊敬し、politeであったとしても(礼儀正しく敬意をもって接していたとしても)
以前よりも、多少、杜撰さや粗さが出てくるということがあって、
緊張感を取り戻さねば…という事態に陥ることがありますね。

さて、そうした事態にどうすれば良いか?
…ということを算命学という観点でいえば、

最も正しい対処は、
「距離を置く・相手との接点を減らす・相手との会議や電話、メールの類をいったん遮断する」
…というものです。

これは、天剋地冲のタイミングにおける対処や、天中殺中の対処も同じ、
あるいは、合わない上司の下で働く場合の対処でもまるで同じことがいえるのですが、

相手との関係に不協和音が起こるというのは、
「現実の関係がある」
「有形・現実の世界において関わり合う」
…から起こることであるので、

とにもかくにも、相手との接点を極力減らす、
会議の予定があるなら、その会議を可能な限り延期する、
メールのやりとりも、可能な限り文字数を減らす、
…というのが正しい対処の仕方です。

それによって、決めるべきことが期限までに決まらないとか、
上げられるはずの成果が上がらなくなるとか、
そういうことがあるかもしれませんが、

不協和音を抱えたままで会議をした先に衝突するよりはマシですし、
成果が上がっても、それによって相手の不遜さが増して関係が壊れるなら、成果が上がっても意味がありませんね。

もっとも、そうと分かっていても、
なかなか、若いうちだとそう簡単に割り切れないこともあると思うのですが、
ある程度大人になって、色んな経験を経ると、
「世を避けてこそ身を全うできる」
…というあの中国古典が現実味のある処世術であることが身に染みるもので、
それが分かれば、「ダメなときには動かない」ことの大切さがわかるだろうと思います。

ちなみに、只今現在、noteのほうでは「物事の開始のタイミング」について書いているのですが、
そこで書いている「位相法を稼働させない」ことは、
この、
「距離を置く・相手との接点を減らす・相手との会議や電話、メールの類をいったん遮断する」
…という在り方をもってしても可能です。

なので、天剋地冲や天中殺中の対処にも有効であるのです。

なお、ビジネスで大成し一族でもって経済的な豊かさを謳歌することで有名な華僑のひとたちは、
付き合って損になる損者3友とは付き合わず、
付き合って益となる益者3友を選んで付き合うといいますが、

損者3友とは、
①簡単なものが好きな人(易きに流れる人)
②八方美人な人
③雄弁な人(その場を取り繕う人)

益者3友とは、
①正直なひと
②誠実な人
③知恵知識が豊富な人

…を指し、もしその「ひとまず距離を置かねばならない相手」というのが「益者3友」に当てはまる人である場合には、
そうはいって、やり過ぎることなく、適度に相手との距離を維持することも大事です。

多少、調子に乗ったとしても、それが得難い人であるなら、
その一点をもって失うことの損失のほうが大きいもの。

相手が不遜な態度に出た理由は、少なからず自分にあるわけで、
距離を多少起きつつ、自分の態勢を整えて関係の再構築に臨むのが良いだろうと思います。

何事も、諸行無常、things change・・・なので、
適切に態勢を整えることができれば、より堅固で発展的な関係を構築することは可能…であるはず。

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