アイデンティティの拠り所

昨日の最後に、
「自分のアイデンティティの依拠する対象が大きければ大きいほど、
人間は揺るぎなく、大きな影響力を持つことができる」
…ということを書いたのですが、

これを敷衍すれば、
例えば、「会社で偉くなりたい」というときのそれが、
単に、会社というヒエラルキーの上層に行きたい、というような人と、
「会社で偉くなりたい」 というときのそれが、
会社で偉くなったその地位をもって、より広い世界に影響力を行使しようという人とでは、

当然に、後者の人物のほうが、揺るぎなく、確かにして大きな影響力を持つことが出来るのだといえます。

さて、話は変わりますが、
このところ、 人生は50歳からが面白い、という話をよく聞きます。

自分がその年齢に近づいているから、そういう話が耳に入りやすい、というのもあるのだと思いますが、

その際に、
必ず補足のようにいわれるのが、
実際には、50歳を境に二極化する、という話で、

きちんと自分の足で立って生きてきた人は、50代からが面白い、
自分で立つことなく誰か何か(会社など)に寄りかかって生きてきた人は、50代からが悲惨である、といわれます。

確かに、勤務先や、勤務先での役職や仕事、勤務先からの収入に自らのアイデンティティを置いているような人は、
50代くらいになると、そのアイデンティティが揺らぎ始めることになるので、
「悲惨である」というのも納得のところと思いますがどうでしょう。

なお、人間というのは、
だいたいは30代くらいで(=四句目あたりで)アイデンティティが確立し、
40代くらいで(=五目あたりで)アイデンティティが揺らぎ、

50代くらいで(=六旬目あたりで)アイデンティティが崩壊して、
60代くらい(=七旬目あたり)から、新たなことに向かうように出来ています。

自分だけは違います!
…と思いたい方は思っていてもよいですが、

それが人間の人生の仕組みなので、
そういう前提で、50代くらいまでには、自分の小さな世界に依拠した弱弱しいアイデンティティを超えて、揺るぎないアイデンティティを確立しておくことが望まれるように思います。

ちなみに、 それなしに生きていると、
いわゆる「六旬目を超えられない」ということになるのですが、
これは、自分に出ればまだよいですが、自分が拠り所としていた人を失うようなことにもなるので注意が必要です。

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