「仕込み」の大切さ

昨日は、友人と「仕込み」の大切さについてお話をしました。

何をするにしても「仕込み」というのは大切です。

仕込みなく、思いつくまま気の向くまま、やってみてもいいではないか。
それでうまくいっている人もいるではないか。

…と、思う方もおられると思うのですが、

実際のところをみれば、
「仕込み」のないものは、張りぼての虎よろしく、
中身なく、長持ちせず、衝撃や挫折に弱く、

一見、「あっという間」に「華やか」に登場してきたりするのですが、
多少、幅をもって観察するということをしてみれば、

それがいかに一時的なものに終始する、
味気なく、感動のない、まるで時間を費やすに足らない粗雑なものであるかに気づくのではないかと思います。

さて、「仕込み」とは何か?といえば、「気を入れる」ことを指します。

料理でいえば、「面取り」とか「隠し包丁」が仕込みの例ですが、
「仕込み」なく、つまり「気を入れる」ことなく取り組むものというのは、
この世界に根付くことができず、
あっという間に風化していくように出来ていて、

例えば、「仕込み」のないお寿司はいかに美しく、レシピ通りにつくられていても、
口に入れた瞬間に、気持ち悪さのようなものを感じるのと同様に、

「気を入れる」ことなく、見よう見まねで描かれたような絵が、
薄っぺらく鑑賞に堪えないように感じられる、

…といった現象となります。

もっとも、「気」には「密度」というのがあって、
実際には、「仕込み」がされていないことで安心する、安住するような人も世の中にはおられます。

つまり、もともと「仕込み」をせずに生きている人=「気が薄い人」というのは、
案外と、「気が入っていない」ものに気楽さ、親しみやすさのようなものを感じる傾向にあり、

その意味では「仕込み」がなくても一定程度、評価されることもあるのですが、
そういう「気」の薄い集団は、いろんな面で「移ろいやすい」という傾向が現れるので、見ていると分かります。

さて、「仕込み」に話を戻せば、
「仕込み」とは「気を入れる」ことだと書きましたが、

厳密に言えば、「気を入れる」というその「気」を養うことが「仕込み」であり、
この「仕込み」をするべき期間が天中殺期間です。

つまり、
12年のうちの2年間
12カ月のうちの2ヵ月、
12日のうちの2日、
24時間のうちの4時間は、
いわゆる天中殺期間であるのですが、

この12分の2の期間というのは、活動せず、「仕込み」をする、つまり英気を養う期間であり、
その「仕込み」をして英気を養うことにより、

それ以外の、10年間、10カ月、10日、20時間において、
気の入ったものを造り、
気の入った言葉を発し、
気の入った行動を起こしていくことができるのだといえます。

「気を入れる」ということについて懐疑的な方もおられると思うのですが、
例えば、世界最古の木造建築である法隆寺が、今に至るまで朽ちることなく形を保っているのは、
ひとえに「気が入っているから」であるといえ、

何にしても「気」が入らなければ、この世に留まることはできません。

天中殺期間にやったことは長くは続きませんよ。
…といわれるのは、
天中殺期間は「天干の気を欠く」期間であるためで、
つまり、「天干の気」を入れるには、天中殺期間以外において「気を入れる」必要があります。

そして、その「気を入れる」ということは、
放っておいても流れる気を入れることができるのですが、

きちんと天中殺期間に「気を養う」ことをしていれば、それが大きな気となって、
その後の10年間、10カ月、10日、20時間の間に、
有形の世界において、大きなことを、成すことができる。

その意味で、天中殺期間に「気を養う」ということは、
有形のこの世界において何かを成そうとするならば、欠くべからざる取り組みであるといえます。

世の中の、ご自身が「英気に満ちている人」というのは、「気」の有無に敏感ですね。

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