中殺された星の陰転と陽転

よく、宿命中殺のある人がエネルギーを過剰に発揮することについて、
中殺がない人から「あの人はちょっとおかしい」などといわれることがあります。

中殺がある人は、基本的に、
常識の範疇でモノを考える人からすると、
超えてなんでも「やり過ぎる」ように見えるので、

会社とか、近所とか、いわゆる「常識的」であることが求められるような環境において、
中殺がある人が本領を発揮するとどうしても非難がましくいわれがちなもの。

さて、そういう経験をして、
中殺がありながら自分を抑え込んでしまう人というのが少なからずおられるのですが、

基本的に、そんなふうに「やり過ぎる」ことがなくなった中殺がある人というのは、
陰転しているので、
たとえ会社で褒められたり、近所の人に喜ばれたり、
自分を取り巻くすべての人がハレルヤ!と叫んでくれたとしても、
その先に発展することは決してありません。

そんなふうに自分を「普通の枠」に抑え込んでいる人というのを、
何年も、そして何人もみていて、断言できるのですが、
もうこれは、どこまでも揺るぎない真実です。

そもそもですが、
中殺された星というのは、
陽転すると壮大なスケールで輝く一方、
陰転すればまるでその星の作用が出ないものです。

例えば、玉堂星が中殺されている場合、
陽転すると、やたらと小賢しくなり、理論理屈で論破するほど知性が冴えわたるものですが、
陰転すると、まるで知性を感じさせないような人になるものです。

あるいは、貫索星が中殺されている場合、
陽転すると、もうまわりの手には負えないほど頑固で自分勝手になるものですが、
陰転すると、「自分」はどこにあるのかというほどの協調性を見せたりします。

このように書くと、普通の人は、
陰転バージョンのほうがいいんじゃないの?
それのどこが陰転なの?
…と、感じるのではないかと思いますが、

中殺された星がそのエネルギーを発揮しないなら、
それは星が「閉じている」ということであり、その先に向かうことはありません。

大運天中殺の陽転というのがありますが、
それを観ると良く分かるのですが、
陽転している場合には、その時期の星が「これでもか!」というくらいに発揮される一方、
陰転している場合には、その時期の星がまるで出てこないという現象になります。

では、中殺がある人は「迷惑がられたほうが良いのか?」といえば、そうではなく、
そもそも、その中殺された星が本領発揮されるそれを「迷惑」だと思われる環境に身を置いていること自体が誤りである、ということで、

極論を言えば、
中殺がある人はその本領を発揮して文句を言う人は片端から遠ざけた先にこそ、
その中殺を活かした生き方ができるのだといえます。

これは例えば、凶運十種において、
破財局とか曲財局とかいわれる並び(禄存星・司禄星を貫索星・石門星が剋す並び)がある場合、
「財を剋す=お金を使う」こと自体は、散財であり良いことではないようにまわりからは見えたとしても、
本人はそうやってお金を使うことによって満足することができ、それが次のステップにつながるのと同様に、

中殺された星というのも、
その際限のないエネルギーを発揮することが、例えば身近な人、狭い世界で自分を取り巻く人たちに、
眉を顰められたり後ろ指をさされたりしたとしても、
本人としては、そうであってこそ満足することができ、それが次にステップにつながるのだというお話です。

ちなみに、中殺された星を抑え込んでいる人というのは、
無駄に気弱になるか、無駄に気難しくなるかのどちらかなのですが、
そうなると「自分らしさ」を発揮する=中殺をされた星を発揮する
…ということがかなり難しくなっているもので、
その段階にある場合には、いったんリトリートでもして、自分を見つめ直す時間が必要であるように思います。

そして、あらゆる場合に本領を発揮する必要はないですけれど、
何か一つ、どこまでも自分のエネルギーを投じることができる対象を持つことをお勧めします。

それだけで、自分の中の大きなエネルギーが安定し、
まわりの人と、無理なく協調することができるようになります。

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