人生に算命学を活かす

人間、人徳・人格・存在感、そして魅力というのは、
たいへんに重要なものだと思われがちですが、

こと学問に向かう人の場合、
過剰な人徳や、魅力の拡大、必要以上に多くの人に好かれ過ぎることは、
気の停滞につながり、本来の活動の停滞につながり、その先において人生の停滞につながるといわれます。

さて、これはただいま現在、「ノーベル賞クラスの学者をつくる要素」についてnoteのほうに書いている、
その内容に通じるお話なのですが、

その要素を整理しつつ、
このところ、
自分が人間関係を一生懸命制限しようとしている理由はここにあったのか、
…と、気づき、納得しました。

算命学でノーベル賞を取れるかどうかは別にして、

学究の道を歩む人間にとって中心にあるべきは、
学究の道を掘り下げる「自分」と「それに資する人間関係」、そしてその「学究に取り組む時間」であり、
優先順位を間違えてはいけないのだろうと思います。

…とはいえ、完全に学究の道にはまりこめば、
それは算命学をして、「他人からまるで理解されない学問」に成り下がらしめることになるわけで、
適度な人間関係（＝人生のバランス）はやはり必要ですし、

そもそも、算命学を学んでおられる方の中には、
学究よりも実用のほうに軸足がある方もおられると思うので、
（というか、そういう方が大半だと思いますが）
私の在り方が「算命学を学ぶ人の正解」だということではありません、念のため。

それにしても、
このところ、いろいろときっかけがあり、
学究の道を進むことの自覚を深めているのですが、
人生の目的が明確になると、
「捨てられるもの」が明確になるのが良いです。

自分の人生の目的に、自分の宿命の要素を合わせると、
なお一層、「捨てられるもの」が明確になります。

私でいえば、貫索星・石門星・禄存星・司禄星を持たないので、
そもそも「他人と関わる」ということにそれほど興味が向かないので、
「人間関係を整理する」ということが出来やすいですし、

車騎星・牽牛星・龍高星があるので、
体験の先に学びを得ることができる資質があるわけで、

そうだと知っていれば、
多少「イヤな体験」でも、それは先々学びに成るのだと割り切って、
それほど抵抗なく受け入れていくことも出来ます。

あるいは、人間関係を深めていく際にも、
「きちんと星を光らせているかどうか」という視点があれば、
その関係に向かうか退くか、迷いなく決めていくことができますし、
さらに陰占なども加味すれば「関わっていい相手かどうか」ということも分かります。

え、そんなことまで決めてるの？
…と、ドン引きされそうですが、

算命学を学び始めて以来、様々に検証してみて言えるのは、「人間関係は選ばないとダメ」です。

これは、「この命式だからダメ」というのではなく、
「この命式なのにこうだからダメ」みたいな感じのことで、
本来の宿命を生きていない人というのがダメだというお話。

なぜなら、そういう人は、
いつ爆発するか分からない、
どんなおかしなことをしでかすか分からない、
…そういう地雷みたいな予測不能の存在なので、
関わらないほうが良い、と思っています。

ちなみに、前々から書いていますが、
目的意識なく会社員などをしている人は、かなりの割合で宿命とは異なる生き方をしています。

長年、サラリーマンをしていると「人間らしさがなくなる」ような感じがあるのは、
たぶん、そのせいだと思います。

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