自己肯定感と自分を知ること

最近、よく「自己肯定感」という言葉を聞きます。

言葉自体はずいぶん前から知っていて、
私自身、2012年か2013年くらい、
左遷されて、ちょうど人間関係が大きく広がった時期に、
まわりのキラキラした人たちに圧倒されてその「自己肯定感」というものに取り組んだことがあるのですけれど、

ここ一カ月くらいで会った何人かの方に、
「自己肯定感が高いよね」ということを言われ、
私自身、最近は、それをまるで意識していなかったので、
ちょっと考えてみました。

そもそも「自己肯定感」というのは、
言葉通り、「自分を肯定する」ことなのですが、
自分を肯定するには、その前段階において「自分のことを知る」必要があり、

適切に「自分」のことを知ることができれば、
その「適切に知った自分」と「自分自身」の一致度を自覚することができ、
その先において「自己肯定感」が高くなるのだろうと思います。

そうだとすれば、
算命学を学び始めて、

自分の性質や性格、欲求や惹かれるもの、あるいは嫌悪するものがいったいどういうものなのか?
…ということが分かるようになった今、

あるいは、
どういう人が自分に合う人で、どういう人が自分を損なう人か?
どういう環境において自分が伸びやかに生きることができ、
どういう環境において自分が自分らしさを発揮することが難しいか?
…ということを認識できるようになった今、

例えば自分のことを否定する人に出会ったとしても、
そして自分のことを拒絶するような環境に行き当たったとしても、

それは本質において、
自分が否定されているわけではなく、単に合わない人であったり、
自分が拒絶されたわけではなく、自分が身を置くべき環境ではないだけであって、

それをもって、落ち込むとか、
自分を肯定できなくなるとかいうことにはならないのだろうということに気づきました。

恐らく、「自己肯定感が低い人」というのは、
そもそもの「自分」が分かっていないとか、
「自分が身を置くべき環境」がどんなものかを正確に認識していないとか、
そういうことのために「自分を肯定する」ということが出来ないだけで、

自分のことを正確に知り、
自分がどういう環境にいるべきか、その合う環境というのを知ることができれば、
あっという間に「自己肯定感」が高まるのだろうと思います。

実際、ご相談に来られた方などでも、
一つ一つ、性質を読み解いていくプロセスにおいて、
「このままでよかったんですね」と、涙を流して納得される方というのも多く、

そういう方とお話をしながら、
世の中には、まだまだ「自分のことを知らない人」というのも多いものだな、
…ということを感じています。

いい服を着るとか、高価なモノを買うとかいうことで自己肯定感を抱こうとしている人とか、
上司や配偶者、恋人や、有名な人、偉い人などに「認めてもらう」ことで自己肯定感を抱こうとしている人というのがときどきおられますが、
多分、そういうことでは、本質において「自己肯定感」というのは得られないのだろうと思います。

大事なのは、「自分」を知ること。

ちなみに、冒頭の「自己肯定感が高いよね」ということを言われることについていえば、
多分それは、必ずしも誉め言葉ではないかもしれません笑

というのも、
確かに私は「自分」のことは肯定していますが、
そうすると、自分(その人自身)のことを肯定していない人とはなかなか仲良くなりにくく、
そこには「壁」があるからです。

今日、2013年ごろに知り合って、
当時既に「自分の道」を定めて歩んでおられて、
今なおたゆまぬ努力と研鑽を重ねている近所の友人にお会いしたときに、

「自分の道」を定めて歩んでいる人とそうでない人の間には「壁」があるよね、
…みたいなお話になったのですが、
多分、その「自己肯定感」というのにもそれと同じような「壁」があるように思います。

「自己肯定感」を持ち、「自分の道」を歩み始めたら、
多分、同じように「自己肯定感」を持ち、「自分の道」を歩んでいる人としか本質的には仲良くなれないのかもしれません。

…と、気づいて、globeの『DEPARTURES』にある、
「愛が夢を邪魔する 夢が愛を見つける…」という歌詞を思い出しました。

伝わりますでしょうか。

⭐︎2022年4月四週目公開分🌷
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3/23 十大主星の消化とエネルギーの方向、縦線・横線を意識して星を磨き運を上げる、次元を上げる
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3/22 人生においてアクセルを踏むべき時期・ブレーキを踏むべき時期、位相法・天中殺・大きな接運など
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3/11 命式詳解③ 陽占を読むときのポイントと誤解の多い「晩年期天将星」の生き方
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3/3 夫のエネルギーを喰う妻のパターンと構造②「 丙午」は迷信ではない説明と干支の構造
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