摩擦やストレスを欲する人もいるというお話 子育てなど

子供が何かを頑張って、
とはいえそこは「子供目線の頑張った」なので、

「頑張った」ことの結果が大人目線では評価に足らず、
「ふーん」とか「そう」とかみたいな反応をしたら、
子供が泣きながら怒り出す、
…みたいなことってときどきあります。

そういったことに問題意識を持つ方が多いことの流れなのかどうか分かりませんが、

最近の「教育」などは、「結果」にかかわらず、
そこで「頑張った」というプロセスを褒めてあげましょう、
…といわれることが多く、
若者の間では「褒め合う」文化が根付いているという記事も見かけます。

さて、こうした傾向は一見、おおいに結構なことで、
そういう「褒め育て」を全力で取り入れている方が少なからずおられるのですが、

算命学という目線で言えば、
そういう「褒め育て」が合うお子様と合わないお子様がおられて、
それを誤ると最初のうちは摩擦がなくて良いようですが、
チグハグさが増してきて、まっとうな人間性が育たない、ということもあるので注意が必要と思います。

たとえば、
「上手にできない」ことがあるときに、
その水準のままで褒めてくれる先生を選ぶべきか、
その水準ではダメだとガチンコで叱ってくれる先生を選ぶべきか、
…というお話で、
そこを誤ると、子どもの人生の初動を誤ることにもなりがちなので気を付けましょう。

これは「褒める」ことが NGだと言っているわけではありません。

褒めることは、
子供に対してであれ、
大人に対してであれ、
自分に対してであれ、
…とても重要です。

但し、「褒める」という摩擦を生まないエネルギーというのは、
もともと摩擦のないエネルギーで動くタイプの人や子供が相手であれば良いのですが、
摩擦によって動く・育つエネルギーでできているような人や子供を相手にする場合、

こうした接し方・育て方は、
本来の良さを発揮する機会を損なうことにもなるので注意が必要と思います。

おおらかに大人しく、
与えられたエネルギーでもって生きていく、
タテ線的な生き方に向かうことに良さがあるならけっこうなのですが、

人と切磋琢磨しながら生きていくタイプの人に、
まるで摩擦やストレスを与えないと、成長の機会を積むことになります。

見分け方は細かく言えばいろいろあるのですが、
一番簡単なのは、
青龍型・騰蛇型・白虎型の人は、ある程度、摩擦やストレスの経験が大事で、
玄武型・朱雀方の人は、摩擦やストレスなしにも健やかに成長することが出来ます。

冒頭の話に戻せば、
世の中には。「子供目線の頑張った」について、
そんなので満足してはダメだ、ということで成長する子供もいるのだということを、
認識しておきましょう、というお話です。

とりわけ、白虎型や西方にたくさんエネルギーがある子供は、
厳しくされるほどに伸びる傾向があるので、
そういうケースでは心を鬼にしてお子様をけん引してあげることも大事なのではないかな、
と思います。

このことは、例えば大人であっても白虎型や西方にエネルギーがあるような人が、
早期リタイヤなどをして義務のない世界に飛び出てしまったとたんに起こる出来事などを見ていると、
その意味が分かるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

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