均衡と対価の話、善意に転ぶことなかれ

海外ドラマ「グッドワイフ」の第1話において、10年以上のブランクを経て主婦から弁護士に復帰したばかりのアリシアはスタッフに電話を取り次いでもらえないほど軽んじられるのですが、
裁判での活躍により、スタッフが態度を改めます。

 

のだめカンタービレ」という名作漫画がありますが、
その終盤、主人公ののだめちゃんがスランプに陥っているのを尻目に恋人 真一くんが自分の道に邁進する局面があります。
その後、のだめちゃんは自力でスランプを切り抜け、再び活躍に向かうのですが、そこには互いへの甘えはありません。

 

海外ドラマ「ブラックリスト」ではレディントンが「自分が長い間生き延びてこられたのは、他人の善意に頼らなかったからだ」と言っています。

 

これらに共通する教訓は、
自分の人生を誰かにどうこうしてもらおうと思っている限り、
道は開けない、ということです。

 

親とか配偶者とか恋人とか友達とか、
そういう人の、
善意による思いやりや、
善意による手助けというのは、
その場の解決になることはあっても、
長期的には解決にはなりません。

 

自分が存在感を示す、
自分の役割を果たす、
自分の宿命を生きる、
ということに真摯に取り組む先にしか、
本質的な解決にはなりません。

 

「トップは孤独だ」という言葉に象徴されるように、
自分の本質的な役割を果たし始めた人は孤独です。
なぜなら、
人の善意、甘えさせてくれる腕というのが、自分が邁進する道に寄与しないものだと知っているからです。

 

「いい仲間に恵まれている」
「いい部下に恵まれている」
と言えるのは素晴らしいことですが、
彼らに報いることなく安穏としていれば、どこかでその関係は崩れます。

 

信頼関係が強ければ、崩れるまでの期間が長くなり、
信頼関係が弱ければ、すぐに崩れる、というだけのことです。

 

名作漫画「XXXHOLiC」で、
人の願いを叶えるお店の女主人である市原侑子は、願いを叶えてあげる代わりに、それに見合った対価を徴収していくのですが、
世の中の仕組みはまさにそれに尽きるように思います。

 

言い換えれば、
そこに筋が通っていなければ、
陰陽の均衡がとれていなければ、
いかなる関係も維持できないし、
自分の存在が日の目を見ることもない、
ということもできます。

 

これは打算とか計算高さとかという類の話ではなく、均衡、バランス、仕組みの話です。

 

誰かに頼って生きたい人、
楽に効率よく生きたい人にとってはありがたくない話ですが、

自分の宿命を生きる人、
そういう人同士の関係というのはそういうものだろうと思います。

 

結局のところ、
人間の弱さに寄り添うのは、
無責任な人のすること、
ということもできます。

 

ちなみに、
陽占の星図で、相生ばかりの人は、
宿命的に人の善意に助けられる人ですが、
その場合は宿命を自覚しその道を歩み始めるのが遅れる傾向にあります。

 

相剋ばかりの人は本当に苦しい。
人間関係の至る所で試練が生じ、安穏とすることができません。
でも、その試練の分だけ宿命を生きる道にたどり着きやすいという面もあります。

 

どちらが良いということではなく、
そういう傾向がある、
ということなのですが、この辺りにも世界の均衡がしっかりと現れます。

 

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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