成長と進化・成熟

年齢と共に、
進化すべきもの、成熟すべきもの、というのが確かにありますが、

このところ感じるのは、
年齢と共に、その進化や成熟を共有できる人というのは、
だんだんと少なくなっていくものだな、ということです。

これは、
世の中において、
「成長」に向かう大人というのは一定数いるのですが、
「進化」や「成熟」を目指す人が極めて少ないために、
そういうことになるのだろうと思っています。

「成長」と「進化・成熟」の違いは何かということを簡単に言えば、

「成長」は大きくなること、お金を稼ぐことに向かう価値観であり、
「進化・成熟」とは、追求し、中身を研ぎ澄ませ、新たなモノを生み出す・新たな段階に進む価値観のことを指します。

一般的なことを言えば、
若いうちは、「成長」に向かい、
成長を達成した後、30歳以降において「進化・成熟」に向かうわけですが、

最近の様子を見ていると、
「経済的な安定」を得るまでは「成長」に向かい、
「金銭的な余裕」を達成した後に、「進化・成熟」に向かう、ということも少なからずあり、

その意味で、
「お腹が膨れないと=ある程度の生活ができるようにならないと」
30代を過ぎてもひたすらにお金を目指す、規模を目指す…という人たちも今はけっこうおられるように思います。

例えば、
「お金をこれだけ稼ぎました!」とか、
「これだけの規模の会社を作りました!」とか、
「フォロワーが○○万人になりました!」とか、
そういう、ようなことを大々的に吹聴している人たちというのは、
だいたいにおいて、
「自分のおなかが膨れる」ということのほうに価値観を置いています。

先日、コロナ明けに、久しぶりにお会いしたブログの先生が、

『いい年をして、「お金が儲かりました」「○○○○万円稼ぎました!」などとブログに書いているのは、未熟な人間にしか相手にされない未熟な人物である
…というようなことをおっしゃっていましたが、

そういう在り方の品のなさはともかくとして、
彼らはそもそも、
本来の「進化や成熟」に向かう在り方とはそもそもベクトルが違う、
生きる方向性がまるで違う、ということの認識は重要であるように思います。

例えば、
「成長に向かう」人たちが生きているのは、戦後日本のような時代であり、
「進化・成熟に向かう」人たちが生きているのは現代日本のような時代である、
といえば伝わるでしょうか。

もう少し別の角度からいえば、

例えば、学問において、
「成長に向かう」というベクトル、
中身が未成熟のまま量とか規模を目指すステージにいる人たちは、
知識の量を競い、浅い理解で引用のみに終始する一方、

「進化・成熟に向かう」というベクトル、
中身を掘り下げ新たな発見をし、さらなる発展を目指すステージにいる人たちは、
知識から得る洞察の深さを競い、新たな閃きの発露にこそ価値を置きます。

ちなみに、
結婚においても同じようなベクトルの違いというのがありますね。

「結婚してくれる人がいたから結婚した」
「まわりが結婚していて乗り遅れないために結婚した」
「結婚することのメリットがあったから結婚した」
…というような結婚は、
「成長に向かうベクトル」というのと同じベクトルにある一方、

「一緒にいることで自分が鼓舞される」
「一緒にいることで自分の可能性が大きく広がる」
「一緒にいることで自分に戻れる」
…ということの先にするような結婚は、
「進化・成熟に向かう結婚」であるように思います。

そして、
面白いことに、
同じステージにいる人は見事に同じような達成や獲得を実現していて、
仕事における発展や経済状況、結婚や関係の安定、あるいは子供の進学なども似ている一方で、

異なるステージの人が混在していると、
「うまくいっている人」と「そうでない人」の間で起こる混乱や葛藤、衝突、フラストレーションが蔓延し、
その先において自然と離れていくことになります。

これはどちらが良い悪いということではなく、
混在することの良さ悪さというのもそれぞれにあるのですが、

何にしても、こうしたステージの違い、ベクトルの違いというのを、
しっかりと認識しておくことは大事であろうと思います。

もっとも、多くの場合、
成長、つまり規模や量に向かう人の回りには、同じような人がいて、
進化・成熟、つまり深さや奥行き、質といったものに向かう人の回りには、それと同じような人がいるもので、

その意味でいえば、
自分の回りを見回すと、自分がどちらかが分かります。

別のベクトル・ステージの人には、
好かれないし、関りを持ちにくい傾向にあり、
面白いことに、メールを送っても届かない、とか、会ったこともないのに嫌われる、みたいなことが起こったりします笑

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