昨日、易経を読み直していることを書いたのですが、
その冒頭に、知り合いの読書家が『春秋左史伝』を読んでいることを書いた、
その理由を書いていないことに気づきました。
きっと、あれだけ読んだ多くの人は、
単に古典の本を読んでいることを書いただけだと思われたかもしれないので、
ちょっと補足を書いておきます。
『春秋左史伝』というのは、易が成立したのよりもずっと後の書物で、
この本には易の占例が多く書かれていて、易経とセットで読むことを推奨されています。
実際、本田済先生が書かれた易の名著、その名も『易』という本では、
「左伝ではこう書いてある」みたいな記述がてんこ盛りで、
できれば易経を読んだ後に左伝を読むと、より味わい深く読める本です。
…ので、
ただいま易経を読んでいる真っ只中だったこともあり、
気になったのでそれを書いた次第。
ちなみに、
「易の本」と一言で言っても、
公田先生の方は、儒教寄りの易経の本、
本田先生の方は、易占寄りの易の本で、
左伝を読むのであれば、本田先生の『易』の後で読むと良いのではないかと思います。
なお、算命学を学ぶ場合に読むべきは、公田先生のご本のほうです。
「占い」なら、本田先生のほうを読みたくなる人が多いと思うのですが、
易占は、同じ占術でも「卜」に属すものであり、算命学の属す「命」とは系統が異なります。
算命学は「命」を知り、処世術を捉える占術なので、
処世術として知っておくべき儒教寄りの易経の考え方のほうが役に立ちます。
さらにいえば、
公田先生の本のほうが圧倒的に高価ですが、
こちらのほうがずっと読みやすく、理解しやすいというのもこちらのほうを勧める理由です。
ちなみに、
私は以前、易経の講座で先生にこの2冊を教わったのですが、
その先生は、本田先生の方を愛読されていて、
公田先生の方はほとんど読まれた形跡なくご紹介いただきました。
にもかかわらず、公田先生のほうを真っ先に買い、
それに没入したことが算命学につながっているのですが、
本田先生のほうを読んでみて思うに、
先に本田先生の方を読んでいたら、算命学には向かわなかったんじゃないかな?という気がしています。
なぜか?といえば、
公田先生の方は、陰陽の考え方、理論理屈を粛々と書いておられるので、
処世術のベースにはなるけれど「完成」はされていない一方、
本田先生の方は、占術として一種の完成を目指して書かれているように感じられるからです。
本には、それだけで「完成」を目指す、いわゆる「実用書」と、
「完成」のための「ベース」あるいは「パーツ」となるための「学術書」がありますが、
その意味でいえば、
本田先生の方は実用書的、公田先生の方は学術書的であるといえます。
易というのは、読むごとに理解が進化する、不思議な書ですが、
そういう「理解が進化する」という類の本は、学術書としての本のほうが、
圧倒的に面白い気がしています。
…このあたりは、私が戌亥天中殺(=学問・芸術に向かう役割)だからかもしれませんが、
易で完成してしまっては、算命学には向かわないわけで、
我ながら良い選択をしたものだな、と思います。
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