東方納音の先に向かうべきところ

日々いろんな異性とデートしてモテモテ。
大きな会社に就職して一生安泰。
庭付き一戸建てで家族団らん。

これは昭和の時代、ざっくりいえば団塊の世代からバブル世代くらいまでの人たちが描いた「幸せ」の姿だろうと思います。

でも、今の価値観からはちょっと遠い感じがしますね。

「いろんな異性」にモテる、ということは、本人に中身がないということですし、
(中身がないから、誰にでも合わせられる、万人受けする人は中身がない。アイドル=idol=偶像、ということからも分かります。)

「大きな会社」で働くことが一生安泰などではまるでなく、例えば会社が生涯存続したとしても、そこに過ごすことは個性を殺し、個性発揮の機会を失うことになりがちです。

「庭付き一戸建て」にしても、最近は、庭の管理をする時間とか、郊外まで通う時間というのは、できるだけ減らしていきたい人のほうが多いように思いますがいかがでしょうか。

さて、こうしたことには違和感を感じるような方でも、

あの人は女優だから成功している。
あの人はサッカー選手だから成功している。
あの人は大きな会社で働いているから成功している。
あの人は社長だから成功している。

というようなことは、案外と普通に口にしたりされています。
…「成功している」を「すごい」に変えてもいいかもしれません。

あの人は女優だからすごい、サッカー選手だからすごい、
大きな会社で働いているからすごい、社長だからすごい。

けれど賢い方なら分かると思うのですが、
売れない女優、自堕落で自己顕示欲ばかりが募って苦しむ女優というのは山ほどいますし、
出番のないサッカー選手、活躍できずに自暴自棄になるサッカー選手というのもいます。

大きな会社など8割は兵隊ですし(パレートの法則的に)、
社長などは、なろうと思いえば「誰でも」なれるものです(自分で会社をつくって社長になれば良いのですから)。

大切なのは、
その中身であって、そこに自分に満足しているか、その自分が好きかどうか。
そしてそこに生きがいとやりがいを感じているかどうか、のほうが、大切です。
…いうまでもないですが。

先日、律音と納音のことを書きました。
律音はスタート地点で納音は折り返し地点。

そして、社会的な面では誰しもが30歳の東方納音を折り返し地点として、自分の満足、自分の生きがいに向かうのが自然です。

その意味では、30歳までならば、
あの人は女優だからすごい、サッカー選手だからすごい、
大きな会社で働いているからすごい、社長だからすごい。
…という価値観で突っ走っても良いのだろうと思います。

実際のところ、
若年期においてそういう「均一の価値観」で突っ走るのは自然なことであり、
だからこそ、社会は安定しているという面もあります。

若い頃のパワーで自由な価値観で生きる人ばかりになれば、多分世の中大混乱ですね。

けれど、30歳を過ぎ、40歳を過ぎ、50歳に近くなったような人が、そういう外側だけを計る物差しでものを考えるのは、
いろんな意味で不健全であり、自分の道を損なうことになるのではないかと考えます。

孔子先生も言っていますし。

三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず。

もちろん、いくつになっても、「均一の価値観」でものを考える人というのも価値はあり、
こういう人は世界の「安定」という基盤を支えてくれている人たちなので、これをもって否定するものではありませんが、

より深く鋭い智慧の光をもって照らしだせば、
それが必ずしも「成功している」わけでも、「すごい」わけでもないことは分かるもので、
おそらくは、それに気づいてからが、「自分」の人生のスタートなのだろうと思います。

人間はそれぞれ、自分にとっての「すごい」は異なりますし、自分にとっての「成功」は異なります。
アイデンティティの確立とは、そういう「自分にとってのすごい」「自分にとっての成功」を見つけ、それに確信を持つということではないかと思いますがいかがでしょうか。

30歳の東方納音以降で向かうべき方向というのは、そういう方向なのであろうと思います。

そして再度書きますが、

吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず。

知命にむけて、精進します。

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