陽占の星の成り立ちを意識する

貫索星や石門星について「守備本能」といわれます。
しかし「守りの星ですね」というと、まぁ大抵の人がピンと来ないのではないかと思いますがいかがでしょうか。

 

貫索星や石門星というのは、
その成り立ち(陰占)が自分と同質五行の気である点からも分かるように、その本質は「自分を守る」、「自陣を守る」ということにあります。
守には守るわけですが、その守るものは自分や自分に連なる人やモノなので、
このことを他人から見れば、それは守備というより頑固さとして映るわけで、結果としてその質は頑固、というほうが納得感があることになります。

 

同様に、
鳳閣星や調舒星というのは、
その成り立ちが自分から生じる気なので、その本質は「自分から生じていく」「発露させていく」ものであり、自分を表現する、ということになります。
自分から生み出していく気なので、「子供の星」ともいわれます。

 

禄存星や司禄星というのは、
その成り立ちが自分が剋す気なので、その本質は「自分が相手をやっつける」「自分が相手を手懐ける」ものとなります。
やっつける、というと攻撃的ですが、本質的に相手を「やっつける」というのは、相手を自分に心酔させるということであり、その意味で魅力本能、引力本能といわれます。

 

車騎星や牽牛星というのは、
その成り立ちが自分を剋す気です。
攻撃本能なんだから、自分から剋すのでは?と思いそうなところですが、車騎星や牽牛星の本質は、実行・遂行であり、剋される=追い立てられることにより、その実行や遂行に向かいます。
古代中国でいえば、武人が攻撃に邁進するのは皇帝によってそう指令が出たときで、その指令に追い立てられるように戦に向かう質であったことから、車騎星・牽牛星は「攻撃」本能といわれます。

 

龍高星や玉堂星というのは、
その成り立ちが自分を生じる気です。
龍高星や玉堂星は母親の星ともいわれるのは、そんなふうに自分を産んでくれる気だからです(正確には、龍高星が偏母、玉堂星が正母)。
自分を生んでくれる=目上の気なので、目上との縁があるということで、それが目上から学ぶ=習得本能ということになります。

 

陽占の星というのは、その意味だけでなく、その成り立ちを意識することによってその星の奥行きある理解につながり、光らせやすくなるように思います。

 

今年は、算命学をよく知らない人にも伝わるモノの言い方、伝え方を身につけていこうと思っています。
分かりにくい点などありましたら、ぜひご指摘頂ければと思います。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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