宿命に天中殺のある人

宿命に天中殺がある人というのは、黒鍵のような人であろうと思います。
世界を立体的に、そして奥行きを広げるような役割です。

宿命に天中殺がある人というのは、
眠ったまま生きることができにくい人でもあります。
普通のことを普通にする、ということが難しく、
なので、本来は大企業とか公務員には向きません。
大きな組織で働くためには「眠る」ことが必要ですが、目覚めてしまう人でもあります。

目覚めているが故に、モノゴトを変化させ、牽引します。黒鍵が転調を導くように、マイナーな牽引をするのが宿命に天中殺がある人。
世の中に新たな視点をもたらす人でもあります。

平成期の長期政権といえば安部首相と小泉元首相ですが、
実は2人とも生月中殺があります。
(2人とも他にも大政治家らしい星やその組み合わせを持っているので、生月中殺=政治家、ではありません。)

生月中殺のあるひとは、
基本的に自己主張をしないほうが良い人であり、自分の意図通りにはモノゴトが進まない人です。
では、小泉さんが主張した郵政民営化とか、安部さんが主張している憲法改正は何か?と言えば、
恐らく、私心ではなく義心からそれをし、またそれをしようとしているのではないかな、と思います。
何か大きな国のビジョンが見える人がいて、その人に示されたビジョンの具現のために、それをしているのではないか?
と、そう思ったりします。

もっと言うならば、
生月中殺のある政治家というのは、
政治家になることができたということは私心がほとんどないということであり、
(生月中殺は私心があるとあまりうまくいかない)
そういう人は「より大きなビジョン」が見える人のビジョンを具現化するための「ツール」になることができる、よって政権が長期化しやすい、という見方もあるのかな、と思います。

ちなみに、
小泉元首相のブレーンである飯島元秘書官は東洋思想に詳しく、安部首相のブレーンである中原信之元日銀評議員は算命学に造詣が深いそうです。
2人とも、布陣もタイミングも絶妙だと思っていましたが、背景にはやはり東洋史観がありました。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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