銀行というのは「装置産業」といわれることがあります。
これはなぜかといえば、
お金の計算をする勘定系システムやATM など、その事業の維持・運営に大規模なシステムを必要とするためで、
その意味でいえば、銀行に限らず、生損保や証券会社などの金融機関は全般的に「装置産業」であるといえます。
先日、その装置産業である銀行その他の金融機関で働く人たちというのは、
「装置を支えるための人員」であり、多少安直な表現ではありますが、「機械人間」であるといえるのではないか、というお話を友人としていました。
実際、そのように考えれば、
なぜ、銀行をはじめとする金融機関の人員が、その職位が上がるにつれて「機械的」に働くようになっていく、上意下達の体現者となっていくのも分かるな、というか。
そしてだからこそ=装置を維持するための“機械人間”であるからこそ、
銀行員をはじめとする金融マンが相対的に高収入であったのではないか?
さて、なぜここで「相対的に高収入であった」と過去形にしたのかといえば、
最近の金融マンというのは、相対的に高収入ではなくなったためで、
いや、たぶん今も、世の中の平均年収よりは高い水準の年収であるにはちがいないのですが、
いわゆる優秀層が希望する就職先ではなくなりましたね、というお話です。
考えてみればこれは当然で、
装置を維持するためには、その機能を提供する人間が必要で、
それを担える存在=人間らしさを発揮することなく機械的に動く存在
…には相対的に高い収入が与えられたのですけれど、
AIの進化に伴い、「装置を維持するための機能」をAIが担えるようになり、「装置を支えるために機械的に動く人間」は、無用になっていく存在であるからです。
さて、折しも、現在、時代は経済確立期から庶民台頭期に向かうプロセスに在るのですが、
○経済確立期=自己主張をくっきりとして、 自分が信じるものを構築していく時代から、
○庶民台頭期=自由におおらかに、伸びやかに活気のある時代に向かうこの過程において、
「機械のように働いてきた人間」が解放されて自由に、伸びやかに生きることができるようになること、
「装置のために機械のように働かされる職種」が徐々に日の目を見なくなっていくこと、
…というのは、時代の必然なのかもしれないな、とハタと思いました。
時代の変遷を眺めれば、時代を代表する産業というものがあり、
その時代を支え、けん引するための産業が活況を呈するのですが、
次代が遷移していく中で、その活況を呈した産業も斜陽産業といわれるようになっていく。
かつての高年収職種も、時代の遷移に伴って、そうではなくなっていく。
なぜ、突然そのようなことを書いているのかといえば、
先日、改めて映画『マトリックス』をみて、銀行員というのは「マシン側」の人間みたいだな、と思ったからです。
なんていうか、最近のマイクロマネジメントが進んだ銀行の銀行員というのは、
組織の守護者=エージェント・スミス的というか。
いや、このあたりは、組織のアウトサイダーであるからこそ=生月天中殺があるからこそ、そのように思うのかもしれませんが、
その『マトリックス』を観て以来、エージェント・スミスに「気づかれないように」身を潜めて過ごしています。
そして、そうやって「静かにしている」なかで、次の一手の方向性について考えているところ。
中殺があるような人が、装置産業で働くならば、特別な一手を打つとき以外は「エージェント・スミスに気づかれないように」身を処さねばならないように思います。
…とりとめない話ですみません。
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